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知識・教養

永世七冠とは?条件が厳しすぎるけど過去に達成した人っているの?

永世七冠とは

将棋の羽生善治さんが渡辺竜王に勝利し、永世七冠(えいせいななかん)を達成しましたね。

羽生さんがすごいことは重々承知ですが、この「永世七冠」って何?と気になりました。

どれぐらいすごいことなのか、どうやったら獲得出来るのか、過去に獲得した人はいるのか、調べてみました。

永世七冠とは?

今回羽生さんが獲得した「永世七冠」の称号。

何やらすごそうですが、具体的にどういったものなのでしょうか?

まず、将棋の世界には段位の他に「称号」というものがあります。

称号はタイトル戦に勝利すると得ることが出来、2017現在、「竜王」「名人」「王位」「王座」「棋王」「王将」「将聖」「叡王」の8つのタイトルが存在します。

これらのタイトル戦のうち、叡王戦以外は「永世称号」というものが制定されており、叡王戦を除く7つ全てのタイトルで永世称号を獲得すると、「永世七冠」となります。

永世称号を獲得するための条件

タイトル戦 条件
竜王戦 連続5期or通算7期
名人戦 通算5期
王位戦 連続5期or通算10期
王座戦
棋王戦 連続5期
王将戦 通算10期
棋聖戦 通算5期

これら全ての永世称号を獲得するためには、最低でも40勝が必要。

これがどれだけすごいことか…。

ちなみに羽生さんは通算で99回タイトルを獲得しており、歴代1位のようですね。

過去に永世七冠になった人はいるの?

歴代1位の勝利数を収めている羽生さんがようやく達成した永世七冠。

過去に永世七冠を獲得した人はいるのか気になったので調べてみると、羽生さんが初の永世七冠だということでした。

まさに歴史的快挙ですね。

ただ、永世称号を持っている棋士は他にもいるようなので、今後2人目の永世七冠を獲得するかもしれない方たちをピックアップしておきます。

タイトル戦 永世称号保持者
竜王戦 渡辺明
名人戦 大山康晴
中原誠
木村義雄
谷川浩二
森内俊之
王位戦 大山康晴
中原誠
王座戦 中原誠
棋王戦 渡辺明
王将戦 大山康晴
棋聖戦 大山康晴
中原誠
米長邦雄
佐藤康光

これを見ると大山さんが4つの永世称号を持っており、今1番2人目の永世七冠に近い存在と言えそうですが、既に亡くなられていました…。

次に多い3つの永世称号を持っている中原さんも2008年に引退しており、いかに永世七冠を達成するのが難しいことかが伺えます。

※コメントより補足
竜王戦の前身の十段戦において大山十五世名人、中原十六世名人は永世称号を獲得しているようです。
なので大山名人、中原名人の永世称号は5つと言えそうです。

名誉NHK杯

前述した永世称号ではありませんが、羽生名人は「名誉NHK杯」という称号も得ています。

これは「NHK杯テレビ将棋トーナメント」で通算10回優勝すると得られる称号であり、2018年現在これを獲得したのは羽生名人ただ1人のみとなります。

こちらもかなり難易度の高い称号のようですね。

まとめ

  • 「永世七冠」とは7つのタイトルで永世称号を獲得すること
  • 永世七冠を達成したのは羽生善治さんのみ
  • 永世七冠に加え、名誉NHK杯も羽生さんしか獲得していない

今回調べてみて羽生善治さんがいかにすごい偉業を成し遂げたのかがわかりました。

2017年に追加された叡王戦でも永世称号を獲得し、「永世八冠」達成にも期待してしまいますね。