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ホルンで高音を出すためのアンブシュアの作り方 下唇と顎はどうする?

ホルン アンブシュア

吹奏楽経験者なら、必ずあるある!といった話です。

吹奏楽を始める時に、まず悩まされるのが楽器を吹く時の唇や口の周りの形、アンブシュアの作り方ですよね。

私は、中学・高校の吹奏楽部ではトランペットを吹いていたんですが、大学以降はホルンを吹いていました。

同じ金管楽器なんだから、アンブシュアも同じでしょ?と思った、そこのあなた、惜しい!

金管楽器どうしと言えども、楽器に音を伝えるマウスピースの形状が違うので、トランペットとホルンとでは、アンブシュアが違うんです。

しかも、アンブシュアって最初に作ったものをそのまま、使い続けることは基本的にあまりないんです。

私もアンブシュアを変える度に、何度もスランプに陥りました。

なのに、今でも楽しくホルンを吹けているのは、試行錯誤しながらアンブシュアに向き合ってきたからなんです。

同じような悩みを抱えた方に、アンブシュアの作り方のコツを紹介します。

ホルンのアンブシュアを作るのは難しい?

ホルンのアンブシュアを作るのは、ハッキリ言って難しいです。

と言うのも、マウスピースの淵であるリムが金管楽器の中で一番細いので、安定感がないからです。

もちろん、唇で楽器を支えるわけではありません。

その分、顔にあるより多くの筋肉を使ってアンブシュアを作る必要があるんです。

これは、初心者には結構しんどい・・・というか、最初はこれだけで練習が終わるんじゃないか、って位、キツイ練習かと思います。

アンブシュアの作り方3つのコツ

では、ホルンのアンブシュアの作り方のコツを紹介しますね。

  1. 唇の両端の筋肉の使い方
  2. アパチュアについて
  3. マウスピースの当て方

①と②は同時進行で考えた方がいいかもしれません。

アパチュアとは、空気の通り道の事です。

唇の使い方・アパチュアの作り方

まず、マウスピースも楽器も何も持たない状態で唇を両端に引きます。

この時に、両端が下がってしまうと唇の周りに余計な力が入ってしまうので、軽く上に上げるよう意識してみましょう。

「ニッ」と、心の中で笑う感じですかね。

そして、顔から15~20センチほど離した所に、ティッシュペーパーを1枚持ってきて両手で持ちます。

さっきの唇の状態で、スイカの種を連続して飛ばす勢いで、息を吹いてみましょう。

ティッシュは、勢いよく揺れていますか?

勢いよく揺れているなら、ティッシュのどの部分が揺れているでしょうか?

ティッシュが勢いよく揺れていなければ、唇の両端の筋肉の引き具合が足りない可能性があります。

ティッシュの左右どちらか、片側しか揺れていなければ、アパチュアが真ん中にない可能性があります。

唇の形は人それぞれなので仕方ない部分もあるんですが、楽器を構えた時にアパチュアは真ん中にあった方が、抵抗が少なくて吹きやすいのは事実です。

できれば、アンブシュアを作る段階で、アパチュアを真ん中に作るよう、心がけてみましょう。

因みに、この段階で「ブー」という音が出たなら、しめたものです!

ホルンを含む、金管楽器を吹く上で欠かせない、唇を振動させて音を出すバズィングができたということなので、早速、マウスピースを当ててみましょう。

マウスピースの当て方

そこで③のホルンのマウスピースの当て方ですが、ホルンの場合、マウスピースの内径の3分の2を上唇に、3分の1を下唇に当てるようにすると、コントロールしやすいので、理想とされています。

ただ、それはあくまで理想であって、唇の形は人それぞれなので、絶対にこれでなくては綺麗な音は出ない!という訳ではありません。

上唇が薄めで下唇が厚めの方だっているでしょう。

そんな場合、さっきの当て方では、無理があります。

サザエさんに出てくる穴子さんのような唇の持ち主だと、どうやってもホルンのアンブシュアを上手く作れないので、残念なのですが、そうでなければ、アパチュアをコントロールできる位置を自分で探してみてください。

因みに、私の場合は上唇と下唇にほぼ均等に当てています。

それでも、曲を吹くのに何ら支障はありませんよ。

顎張りメソッドに悩まされているあなたへ

アンブシュアを作る時に、「スマイルの形で、そのまま顎を引っ張る感じで作ると安定したアンブシュアが作れる」と教わった方、多くありませんか?

私も最初はそうだったんです。

ただ、スマイルの形まではできるんですが、下顎を引っ張るようにするとアパチュアが上手く開かないんですね・・・。

顔には多くの筋肉が通っているんですが、ホルンを吹く時に使う口の周りの口輪筋、「ニッ」とした時に働く笑筋と頬骨筋(しょうこつきん)、そして下顎を支えるオトガイ筋、これらを総動員することできれいなアンブシュアが作れる、というのが理想論なんです。

ただ、実際に楽器を吹く時に、口輪筋と笑筋、頬骨筋は無意識のうちに使いますが、オトガイ筋は必要に応じて使う、というのが正直なところです。

プロの演奏家でも、オトガイ筋をそれほど固定してアンブシュアを作っていない方もいらっしゃいます。

大切なのは、楽器に素直に音を伝えること、これが一番なんです。

理想的なアパチュアと、アンブシュアはその為に考えられたものなんです。

なので、無理して「下顎を引っ張るメソッド」にこだわる必要はないんです。

余計な力を入れずに、音が素直に楽器に伝わればいいので基本に則ってみて、それでもうまくいかなければ、自分の唇の形に合わせてカスタマイズしてみる事をオススメします。

まとめ

  • アンブシュアの作り方は、基本に則って、でも自分の唇の形に合わせて作ること。
  • 空気の通り道、アパチュアは真ん中に作るのが理想。
  • 下顎は無理に引っ張る必要はない。
  • 最後に、アンブシュアの作り方に絶対的な法則はない。
  • アンブシュアを作ることは、楽器を吹く上でまず基本のキです。

    ただ、あまりにもお手本通りのアンブシュア作りにこだわり過ぎて、楽器に素直に音を伝えるという本来の目的が果たせなければ、意味がありません。

    色んな教則本を読んで「こうしなきゃならない!」と思っているあなた。

    もし上手くいかないようだったら、一度教則本は閉じて、一度身体を楽にして、自分が一番音を出しやすいアンブシュアを作ってみましょう。

    きっと、あなたにあったアンブシュアが見つかるはずですよ。