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知識・教養

補足・捕捉・補則の意味・違いは?使い方の例文も紹介

補足 捕捉 補則
補足 捕捉 補則

足らないところを補う時に、「補足する」といいますが、「ほそく」という漢字は、他にもあります。

例えば、「捕捉」や「補則」です。

それぞれの意味や使い方にはどのような違いがあるのか、調べてみました。

補足の意味・使い方

補足の意味は、「足らないところを付け加えて補うこと」です。

「足」という漢字には、体の部位である「足」の他に、「十分にある、たりる」という意味があります。

「満足」や「充足」、「不足」や「補足」などでの使い方ですね。

例:言い忘れたことがあったので、補足して説明した。
例:補足資料をご覧ください。

一般によく使われるのは、この「補足」でしょう。

捕捉の意味・使い方

捕捉の意味は、「捉えること、捕まえること」です。

「捕」という漢字には、「追いかけてつかまえる、とらえる」という意味があります。
※「補」ではなく「捕」なので、気を付けてください。

また「捉」という漢字にも、「とらえる、つかまえる」という意味があります。

「捕捉」では、「とらえる、つかまえる」の同じ意味を持つ漢字を重ねることで、よりしっかり捕まえる、放さず捉えるという意味を強めています。

例:レーダーが航空機を捕捉する。
例:犯人は、すぐに捕捉された。

ドラマや映画の戦闘シーンなどで、よく聞く言葉です。

補則の意味・使い方

補則の意味は、「法令などの規定を補うための規則」です。

法令や会社の規則などには、まずメインの規定があります。

このメインの規定を実行しようとする時に、例えば具体的な担当部署はどこになるとか、手順はどうなるというような、細かい決まりを付け加えることがあり、それを「補則」と呼ぶのです。

メインの規定に対して、雑多な取り決めをするものなので、「雑則」という言い方もします。

一方、日本国憲法では「補則」の使い方が異なり、「附則」と同じ意味で使われているそうです。

例:就業規則第3項の補則を作成する。

補足・捕捉・補則の違いは?

補足・捕捉・補則では、意味や使い方に、はっきりとした違いがあることが分かりました。

ちょっと追加で説明しますよ、という場合には「補足」を使います。

「捕捉」になると、捉える、捕まえるという意味になります。

「補則」は漢字の通りに、規則を補う時に使うと覚えましょう。

補測・歩測の意味は?

ちなみに「ほそく」には、他に「補測」や「歩測」という漢字もあります。

補測は測量に関する用語で、地形図を何度も修正したり修正量が多い場合に、改めて測量することだそうです。

補則とは、さんずいがあるかないかの違いですが、用途は全く違います。

歩測は文字通り、「歩いて測る」ことです。

一定の歩幅で歩く訓練をすることで、自分の足で何歩分=○メートルというように、大体の距離を測ることができるのです。

まとめ

  • 補足は足らないところを付け加えて補うこと。
  • 捕捉は捉えること、捕まえること。
  • 補則は法令などの規定を補うための規則のこと。

一見、同じような漢字でも、しめすへんの「補」とてへんの「捕」、「足」と「捉」で全く違う意味になります。

手書きする時には、特に間違わないよう気を付けたいですね。