退職・離職・辞職・解雇の違い・意味と使い方

辞表

テレビドラマでこんなシーンを観たこと、ありませんか?

主人公の若いビジネスマンが、いつも上司から無理難題を押しつけられている。

ある日、堪忍袋の緒が切れた主人公は、内ポケットから封筒を取り出し、上司に突きつける。

その封筒には「辞表」との文字が…

…ちょっと、待った! 

その「辞表」、間違っています。

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退職の意味・使い方

「退職」とは、「勤めていた職場を辞めること」です。

どういう理由で辞めるかは、関係ありません。

職場がいやになって辞めても、起業・独立のために辞めても、定年で辞めても、「退職」です。

後で説明する「解雇」以外は「退職」と表現できます。

例:父は今年、定年退職しました。

離職の意味・使い方

「離職」は、「退職」と同じ意味で使われます。

これは、失業したときの公的な手続きで、よく耳にする言葉です。

会社を辞めて失業保険を受給しようとするとき、元の会社から「離職票」をもらって、それをハローワークに提出して手続きをすることになっています。

例:前の仕事を離職してから半年が経ちました。

辞職の意味・使い方

「辞職」とは、「自分の意思で仕事を辞めること」です。

会社から辞めさせられるのではなく、「辞めたい」と思って申し出た場合に使います。

また、「辞職」は、「役職についている者が辞めること」という意味も持っています。

会社の上の方の人が、会社を辞めるとき・(会社は辞めないけれど)役職を辞めるときには、「辞職」を使います。

平社員が辞めるときは「退職」です。

例:あの問題の責任をとって、社長が辞職した。

解雇の意味・使い方

「解雇」は、「使用者が、一方的に使用人を辞めさせること」です。

俗に言う「クビにする」、今風に言えば「リストラされる」という意味です。

例:彼は、無断欠勤を続けたために、会社を解雇された。

退職・離職・辞職・解雇の違いは?

「解雇」は、「雇う側が」「労働者を」辞めさせるという意味ですから、他の3つの言葉とは、向かう方向が違います。

「離職」は、「離職票」「離職証明書」「離職率」「介護離職」などの用語として使われることが多いようです。

わたしたちが混同しやすいのは「退職」と「辞職」の使い方でしょう。

退職と辞職の使い方

まず、自らの意思かどうか

「辞職」は、自らの意思で辞める、自己都合の場合に使います。
「退職」は、範囲がより広く、自己都合も会社都合も含みます。

次に、立場による違い

役職者は「辞職」、平社員は「退職」。

最初に書いた「テレビドラマのシーン」では、主人公の「若いビジネスマン」はおそらく平社員でしょうから、「辞表」ではなく「退職願」か「退職届」と書くべきだったのです。
(「辞表」は役職にある人が提出する退職届です)

まとめ

  • 「退職」とは、勤めていた職場を辞めること。
  • 「辞職」とは、自分の意思で仕事を辞めること。役職者が辞める場合に使われる。
  • 「離職」は、「退職」と同じ意味。「離職票」「離職率」などの用語でも使われる。
  • 「解雇」は、使用者が一方的に労働者を辞めさせること。

辞めることは一緒だから、どれでもいいでしょ、とは言えません。

「会社都合」で辞めるのに、「辞職」と言う言葉を使ったために「自己都合」とみなされて、失業保険を受け取る際に不利になってしまうこともあるそうです。

今は退職の予定がない人も、一応、これらの言葉に意味の違いがあることは、知っておきたいものです。

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