試行・施行・志向・指向の意味・違いは?使い方の例文も紹介

しこう

「しこう」という言葉を聞いた時、どんな漢字が頭に浮かぶでしょうか?

「志向」「思考」「指向」「施行」「至高」「試行」「歯垢」「嗜好」…。

「しこう」には沢山の同音異義語があります。

ここでは、その中でもよく使われ、間違えやすい「試行」と「施行」、「志向」と「指向」について、調べてみました。

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試行の意味・使い方

試行とは、「ためしにやってみること」です。

製品の品質などを確認するために実験的な使用を行う製品テストや、実際に数ヶ月仕事をしてもらって向き不向きを確認する試用期間など、ためしにやってみて何か情報を得る場合に「試行」を使います。

例:新しいソフトウェアの試行実験を行った。
例:試行錯誤を重ね、ついに完成した。

施行の意味・使い方

施行とは、「計画などを実際に行うこと」や、「公布された法令が現実に効力を持つようにすること」です。

「施」という漢字には、「ほどこす」「おこなう」という意味の他に、「広く行き渡らせる」という意味もあります。

法律用語として使用する場合には、「せこう」と読む場合もあります。

他に、仏教用語では「しぎょう・せぎょう」と読み、「仏教的な善行を積むために物を施し与えること」などを表すそうです。

例:新しいプロジェクトを施行した。
例:○月○日に環境条例が施行される。

志向の意味・使い方

志向とは、「心や気持ちがある方向を目指すこと」です。

ブランド志向や健康志向など、志(こころざし)を持って、何かを目指している時に使います。

例:芸術家を志向する。
例:今度の新人は上昇志向が強い。

指向の意味・使い方

指向とは、「物事が特定の方向を目指して向かうこと」「方向や目的を示して向かわせること」です。

指向性マイク(特定の方向からの音を感知するように作られたマイクロホン)や、指向性スピーカー(限られた範囲に音を届けるスピーカー)など、物や機能に方向性を持たせる場合に使います。

例:もっと指向性の高いセンサーが必要だ。
例:創薬を指向した天然薬物学研究を行っている。

試行・施行・志向・指向の違いは?

つまり、テストやシミュレーションのように、ためして結果を得たい場合には「試行」、定められた計画を実行したり、法令に効力をもたせる場合には「施行」を使います。

また、心や気持ちがある方向を目指す場合は「志向」を、物事をある方向に向かわせる場合には「指向」を使いましょう。

ちなみに「プラス思考」という言葉がありますが、これは物事をよい方向に受け止める考え方のことなので、間違いではありません。

「プラス志向」と表記する場合もありますが、こちらは「プラスを目指す」ということなので、より上を目指す「上昇志向」などと同じ意味になりますね。

まとめ

  • 試行はためしにやってみること。
  • 施行は計画などを実際に行うこと、法令が効力を持つようにすること。
  • 志向は心や気持ちがある方向を目指すこと。
  • 指向は物事が特定の方向を目指して向かうこと。

新しい制度を作る際には、運用に問題がないか「試行」した後で、実際に「施行」します。

耳で聞くと分かりにくいですが、漢字にするとなるほどと納得できますね。

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