誤用注意!「浮き足立つ」の正しい意味・使い方と例文

浮き足立つ

「彼は浮き足立っている」という表現から思い浮かべる様子はどのようなものですか?

「喜んでウキウキしている」と思う方が多いかもしれませんが、それは違います。

本来の「浮き足立つ」は、「ウキウキ」とは正反対の意味なのです。

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浮き足立つの意味・由来

「浮き足立つ」の意味は「不安や恐れで落ち着きを失う」「今にも逃げ出しそうになる」ということです。

「浮き足」とは、つま先だけが地面についている、つま先立ちの状態のことです。

つま先立ちの状態は不安定なことから、落ち着かない態度や逃げ出しそうな体勢のことも「浮き足」と言うようになりました。

「浮き足立つ」は、そのようになること、つまり「落ち着いていられなくなる」「逃げ出しそうになる」という意味で使われます。

浮き足立つの使い方・例文

正しい使い方

「不安や恐れで落ち着きを失う」「逃げ腰になる」という意味で使います。

例:大將が倒されたことを知って、兵士たちは、一様に浮き足立った。

例:会社の倒産のウワサを聞いた従業員たちは、浮き足立った。

何かが起こって、不安に駆られて逃げたくなるような状態ですね。

間違った使い方

ウキウキした気分、高揚している様子と思われることがありますが、これは誤用です。

「浮」という字からそう思われるようになったか、または、嬉しくて落ち着かないという意味の「浮き立つ」という言葉と混同された可能性もあります。

興奮や感動で落ち着きがなくなる状態は「足が地に着かない」「浮き立つ」という表現が適切です。

× 彼は今夜、デートだから、そわそわして、浮き足立っている。

〇 彼は今夜、デートだから、そわそわして、浮き立っている。

〇 彼は今夜、デートだから、そわそわして、足が地に着いていない。

浮き足立つを別の言葉で言い換えると?

「浮き腰」「逃げ腰」などが、かなり近い意味の言葉です。

「及び腰」「へっぴり腰」「腰が引ける」「弱腰」なども似ていますが、「浮き足立つ」よりは、「不安定で中途半端な状態」という意味が強く感じられます。

他にも、似た意味の言葉としては、「気が気じゃない」「弱気になる」「怖じ気づく」「落ち着かない」「たじろぐ」など。

まとめ

  • 「浮き足立つ」とは、「不安や恐れで落ち着きを失う」「逃げ出しそうになる」こと。
  • 浮かれるという意味ではない。

「浮き足立つ」は、嬉しくてウキウキするという明るい状態を示す言葉ではなくて、本来は、心配・不安で落ち着かないというネガティブな様子を表す言葉です。

極端な話ですが、「あなたは、今夜デートだから浮き足立っているみたいね」なんて言うと、「デートが不安で、逃げ出したいみたい」と受け取られかねませんから、気をつけたいですね。

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