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仕事・資格

AWS認定 ソリューションアーキテクトアソシエイト 受験体験記 ~その2~

基本情報 (受験当時)

試験名 AWS 認定 ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)
言語 英語、フランス語 (フランス)、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語 (ブラジル)、簡体字中国語、スペイン語(ラテンアメリカ)、スペイン語(スペイン)および、繁体字中国語
問題数 65問
出題形式 複数選択または複数応答のいずれか
試験時間 130分
料金 22,000円 (税込) (150USD)
受験時期 2024年11月2日
受験結果 合格 724点/1000点
(720点以上で合格)

学習開始時の筆者のスペック

保有資格

  • AWS Certified Cloud Practitioner (AWS CLF)
  • 基本情報技術者試験(FE)

その他の保有知識

  • Webの基礎知識
  • PHP, JavaScriptとそのフレームワークの基礎知識

SAA受験の2か月ほど前にCLF取得、2年半ほど前に基本情報技術者試験を取得していました。
また、プログラミングの基礎的な知識はあり、IaCやコンテナや疎結合などのAWS認定試験で聞かれる開発の知識も何となく知っているレベルです。

本番試験では思ったよりECSやFargateなどのコンテナ、IaCに関するサービスの問題が多く出題されたので、結果論にはなりますが開発の知識はプラスに働きました。

試験準備

学習期間

10月上旬 ~ 10月下旬
毎日2 ~ 3時間程度 合計約40 ~ 50時間

学習方法

教材

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受験当時の学習手順

大まかな手順は以下の通りです。
①AWS認定資格試験テキストをざっと1周読む。
②aws-examで分野やサービスごとに問題を解く。
③Udemyの模擬試験を解く。
④①~③からを繰り返す。
⑤Ping-tの存在に気付き、解く。

各手順について解説

① AWS認定資格試験テキストをざっと1周読む

テキストをできるだけ時間をかけずにざっと読みました。
テキストを読んでいるだけでは知識が定着しないと思ったので、できるだけ早く問題を解くフェーズに移ることを意識していました。
平日の2日程度で読み切って②に移りました。

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値段:2,860円 (税込)

② aws-examで分野やサービスごとに問題を解く

aws-examはAWSの模擬試験問題が700問くらい載っているサイトです。
ちなみにSAA以外にもSAPやCLF版もあります。
こちら良問がそろっているのですが、月額900円程でサブスクしないと最初の100問しか解けません。
これは必要経費と割り切って課金することをお勧めします。

③ Udemyの模擬試験を解く

Udemyの模擬試験は解くなら本番前の練習として使うのが一番良いと思いますが、無理してやる必要はないです。
aws-examや後述のPing-tにも試験形式で問題を出してくれる機能がありますし、Udemyの模擬試験はどれも微妙です。
多くの教材に共通して、本番試験の出題内容や難易度に合致しない・誤字脱字が多い・解説が不明瞭・不正確であることが「微妙」としている理由です。
また、Udemyの試験は全問解き終わらないと回答・解説が見れないので、それも微妙としている理由の1つです。
Udemyに掲載されている各教材のレビューも参考になるものが多いので、ご覧ください。

これは私の主観ですが、こういった教材は「本番で点を稼ぐことにフォーカスしている」教材がよい教材だと思っています。
逆に、出題内容や難易度が適切でない場合は非効率な学習になり本番で点を稼げなかったり、あまりにも難易度が高い場合は学習のモチベーションにも悪影響を与える危険性があり、「微妙な教材」としています。

私は試験形式に慣れる用に買いましたが、購入した教材内にある複数回分の試験問題のうち、2回分しか解いていません。
aws-examとPing-tだけでも合格できると思います。

時間がない人はaws-examとPing-tのみ、時間がある人やaws-examやPing-tだけでは物足りない人は追加でUdemyの模擬試験問題を購入するのがよいのではないでしょうか。

④ ①~③からを繰り返す

ある程度アウトプットをこなしていくと自分の苦手分野や理解しきれていない部分がわかってきたので、そこを重点的につぶしていました。

知識の抜けに関してはテキストでインプットしつつaws-examをサービスごとに解いていました。
知識の応用や問題への慣れに関してはaws-examやUdemyの模擬試験を繰り返し解きました。

⑤ Ping-tの存在に気付き、解く

Ping-tについては試験本番前日の寝る直前にその存在を知り、寝る時間を削って3時間くらい解きました。

Ping-tは無料で775問の問題を解くことができ、各問題も単純に知識を問うてくるやさしめな問題が多いので、勉強し始めの人が主要サービスやAWSのコンセプトなどの基礎を固めるのに最適です。

aws-examもお勧めですが、Ping-tは無料なので、aws-examを解く前にPing-tを解くことをお勧めします
私も、今もう一度受けなおすなら、①の後は真っ先にPing-tをやりこみます。
aws-examはPing-tで基礎を固めた後のステップとして使うといいでしょう。

試験について

時間

130分ありますが、問題文の理解に時間がかかるものが多いのでそんなに余裕はないと思ったほうがいいです。
筆者は、全問解き終わって残りちょうど30分くらいでした。

問題の内容

筆者が受験して感じたことは主に以下の2つです。

  • 単純な知識を問うてくる問題は少ない
  • 複数のサービスを組み合わせて扱う想定が多い

CLFのようにサービスやAWSでのクラウド環境の構築のコンセプトなど、単一の知識が身についていれば解けるような問題はほぼ皆無です。

ある特定の状況が与えられて、ソリューションアーキテクトとして、どのサービスを組み合わせるのがコスト・パフォーマンス・セキュリティの観点から最善か、既存のアーキテクチャのどの部分を改善すべきか、などについて聞かれる問題がほとんどです。

AWS CLFレベルの基礎は分かったうえで、
特定の状況でどれを選択すべきなのか」を考えられないと点数が稼げません。

なので、やはりアウトプット重視で様々な問題を解くのが大事だと思います。

また以下のサービスについて問う問題が多かったと思います。

  • IAM
  • S3
  • EC2
  • VPC
  • ECS
  • SQS
  • Cloud Formation
  • ELB
  • Auto Scaling
  • Lambda
  • EBS
  • EFS
  • CloudFront
  • Dynamo DB

反省点

基礎知識が意外と抜けていた

もっと基礎を固める時間を作るべきだったなと思いました。

特に主要なサービスについて、サービスごとの各プランの違いなどを丁寧に理解していなかったために、2択まで絞れても「あれ?これってどっちだっけ」みたいなことが多発しました。
しっかりサービスの各プランの違いや、似たようなサービスの違いを覚えておけば、自信をもって選択肢を絞りきれたと思います。

これに関してはAWS CLFを短期間で受かってしまったせいで、
基礎知識なんてわかっているだろうという慢心が少なからずあったからだと思います。

なので、教科書を読んだ後いきなりaws-examを解くのではなく、Ping-tを解いて各サービスの基礎知識を身に着けるほうがよかったなと思っています。

もう一度ゼロから学習をするなら

受験当時の学習手順の①と②の間に、Ping-tを解く手順を追加します。
そして、③のUdemyの模擬試験はやらないと思います。

SAAの問題は、ある状況でいろいろなサービスを組み合わせた構成の改善策について聞かれることが多く複雑です。
しかし、多少知識の抜けがあったとしても意外と2択まで絞ることができたりします。

問題はここからで、基礎知識がしっかり身についてないとこの2択を絞り切れません。
「S3ってオブジェクトストレージかブロックストレージか、、、ブロックな気がするからこっちだ!」みたいな選び方をすると私のように合否の境をさまようことになるでしょう。

なので自信をもって2択を選びきるためにも、Ping-tで主要サービスの基礎知識をしっかり身に着けておくことをお勧めします。

Ping-tはまずよく問われるEC2、S3、VPC、ELBなどの主要サービスの問題をすべて解いて、そのあとはLambda、SQS、ECSなどの問題を解いていくとよいでしょう。

少なくとも問題の内容の項で述べたサービスに関する問題は解くことをお勧めします。

全体の感想

単純な知識だけでは受からない試験だなと感じます。
ただし基礎知識をおろそかにしていいわけではありません。

私の場合、CLFは受かったから基礎は大丈夫だろうと高をくくって問題演習に移った結果、本番では自信をもって選択肢を選びきれず、点数を伸ばすのに苦労しました。

私は試験前日の寝る直前という最悪のタイミングでPing-tの存在に気付いたのですが、学習の早い段階からPing-tでの学習を取り入れて、しっかり基礎を固めていれば、もっと余裕をもって合格できていたと思います。