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企業型DCとは?これまでの企業年金との違い
企業型DCの特徴
企業が拠出する金額が事前に決められ、その運用成果によって将来の受取額が決まる仕組み。
従業員が運用方法を選択するため、自分で資産を増やす責任がある。
従来の企業年金との違い
確定給付型(DB:Defined Benefit):
企業が将来の給付額を保証し、その額に基づいて運用を行う。
確定拠出型(DC:Defined Contribution):
拠出額は決まっているが、運用結果に応じて受取額が変動する。
確定給付型 (DB) | 確定拠出型 (DC) | |
---|---|---|
給付の確定方式 | 将来の給付額が確定 | 拠出額が確定 |
拠出時 | 企業が計画的に運用資金を積み立てる | 一定額を企業が拠出 |
運用結果 | 運用結果に関わらず定額給付 | 従業員が運用結果を直接受ける |
運用責任 | 企業 | 従業員 |
リスク負担 | 企業がリスクを負う | 従業員がリスクを負う |
企業型DCの運用者の平均利回り
日本の企業型DCの平均利回りは、以下のようなデータが多いです:
- 1〜2%程度が平均的
- 運用スキルや商品選択次第では、3%以上を目指すことも可能
利回りが低い背景:
- 元本保証型商品の選択が多い
- リスク許容度の低い運用が主流
積立額の将来価値の計算
積立額の将来価値を計算する公式:
例:毎月2万円ずつ35年積み立て、利回り3%での結果
- P = 毎月の積立額 = 2万円
- r = 月利 = 3% ÷ 12ヶ月 = 0.25%
- n = 総積立回数 = 35年 × 12ヶ月 = 420ヶ月
公式に当てはめると・・・
将来の積立金額は 約1,483万円 になります。
おすすめの金融商品3パターン
元本保証型
特徴:
元本が確保されるためリスクはほぼゼロ。
ただし利回りは低い。
例:
- 定期預金型商品
- 保険会社の運用型保険
- 国債を活用するタイプ
3%程度の利回りを目指す商品
特徴:
バランス型でリスクとリターンのバランスを取る。
例:
- 国内外のインデックスファンド (TOPIX、S&P500など)
- 債券と株式を組み合わせたバランスファンド
- 投資信託の「セミアクティブ型」
ハイリスク商品
特徴:
価格変動が大きいが、高い利回りを狙える。
例:
- 新興国株式ファンド
- テーマ型ファンド (AI、再生エネルギーなど)
- コモディティファンド (金、原油など)
毎月2万の積立だと、どのくらいの節税になる?
条件:
- 年間の積立額 2万円 × 12ヶ月 = 24万円
- 全額が所得控除対象
所得税と住民税の節税額を計算:
[所得税]
所得税率を仮に20%とすると → 24万円 × 20% = 4.8万円
[住民税]
住民税率を仮に10%とすると → 24万円 × 10% = 2.4万円
合計で 年間 7.2万円 の節税効果が見込めます。
まとめ
企業型DCは節税効果と運用成果を組み合わせた強力な制度ですが、自分のリスク許容度や目的に合った商品選択が重要です。
運用や節税のシミュレーションを活用して賢く利用しましょう!