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知識・教養

【知っておきたい】重言とされる表現一覧と使い方の注意点

「頭痛が痛い」「一番最初」──文章を書く上で、知らず知らずのうちに使ってしまいがちな「重言(じゅうげん)」。
今回は、よく見かける重言表現の一覧とともに、その意味や注意点を紹介します。
正しく使い分けることで、文章がより簡潔で伝わりやすくなります。

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重言とは?

重言(じゅうげん)とは、同じ意味や内容を含む言葉を重ねて使う表現のことです。
「重複表現」「二重表現」とも呼ばれます。

例えば…

  • 「頭痛が痛い」
    →「頭痛」に「痛い」という意味がある為、重複
  • 「一番最初」
    →「一番」「最初」が共に最上級の意味なので重複
  • 「馬から落馬した」
    →「落馬」に「馬から」と言う意味がある為、重複

重言とされる表現の一覧

表現 重複の理由 言い換え例
頭痛が痛い 「頭痛」に”痛い”と言う意味が含まれている 頭が痛い / 頭痛がする
馬から落馬した 「落馬」に”馬”と意味が含まれている 馬から落ちた / 落馬した
満天の星空 「天」は「空」と言う意味 満天の星 / 一面の星空
まず最初に / 一番最初に 「まず」や「一番」に”最初”と言う意味が含まれている まず / 一番に / 最初に
最もベスト 「ベスト」が最上級のなので、”最も”と同義 最も良い / ベスト
ダントツ一位 「ダントツ」が「断然トップ」の略であり、”一位”と同義 ダントツ / 圧倒的な一位
最後の切り札 「切り札」が”最後の手段”と言う意味 切り札 / 最後の一手
今現在 「現在」=「今」と言う意味 今 / 現在
事前に予約する / 予め予約する 「予約」=「前もって約束する」と言う意味であり、「事前」「予め」の”前もって”と言う表現と重複 予約する
被害を被る 「被る」は主に災いや損害などを身に受けると言う意味 被害に遭う / 損害を受ける
未だに未定 「未定」に”まだ/未だ”と言う意味が含まれている 未だに決まっていない / まだ未定
必ず必要 「必要」に”必ず”と言う意味が含まれている 必要 / 欠かせない
過去の履歴 「履歴」=「過去の記録」と言う意味 履歴
伝言を伝える 「伝言」に”伝える”と言う意味が含まれている 伝言する / メッセージを伝える
あとで後悔する 「後悔」に”あとで”と言う意味が含まれている 後悔する / あとで悔やむ
募金を募る 「募金」にお金を”募る”と言う意味が含まれている 募金をお願いする / 寄付を募る
違和感を感じる 「違和感」に”感じる”と言う意味が含まれている 違和感がある
返事を返す 「返事」に”返す”と言う意味が含まれている 返事をする
犯罪を犯す 「犯罪」が”犯した罪”と言う意味 罪を犯す
普段から / 日頃から / 古来から / 従来より / かねてから 「普段」「日頃」などは継続性を示す言葉であり、「から」と意味が含まれている 普段 / 日頃 / 古来 / 従来 / かねて
約〇〇くらい 「約」「くらい」共に概算の意味 約〇〇 / 〇〇くらい
お金を入金する 「入金」が”お金を入れること” お金を入れる / 入金する
すべてを一任する 「一任」に”すべて”と言う意味が含まれている すべて任せる / 一任する

重言は避けるべきか?

基本的に、重言は文章を冗長にするため、ビジネス文書やレポートなどでは避けた方が無難です。
一方で、次のような点も押さえておくとよいでしょう。

  • 会話や広告・詩的表現ではあえて使われることもある
  • 「違和感を感じる」「今現在」などは日常語として定着しつつある
  • すべてが誤用というわけではなく、文脈や相手によっては許容されることもある

つまり、「絶対NG」ではなく、「適切な場面で選ぶ力」が求められるということです。

まとめ

重言とは、意味が重なる表現を繰り返して使ってしまうことを指します。
一見すると自然に聞こえる表現でも、実は意味が重なっていたり、冗長に見えたりすることがあります。

  • 全てが誤用とは限らない
  • フォーマルな場ではなるべく避ける
  • 文脈や目的に応じて使い分けるのが大切

言葉を正しく使いこなすことで、文章の説得力や読みやすさが格段にアップします。
ぜひ、日々の言葉づかいに少し意識を向けてみてください。