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知識・教養

「水を得た魚」は何て読む?

子どもたちはキャンプ場に着くなり、水を得た魚のように駆け回っていた。

のように、その人が自分にとって最適の環境や状況にいることを表す時に使われることが多い慣用句「水を得た魚」。
「みずを えた さかな」「みずを えた うお」どちらが読み方として正しいのでしょうか?

「水を得た魚」の読み方

「水を得た魚」の本来の読み方は「みずを えた うお」です。
ことわざ辞典や学校の教科書では「うお」と掲載されています。
しかし、今では「さかな」と間違って読まれることが多くなってきています。

「水を得た魚」の意味

自分の性に合ったバを得て、生き生きと活動している様子。
(三省堂 故事ことわざ辞典より)

「水を得た魚」は、前述の通り、その人が自分にとって最適の環境や状況にいることを表します。
その場で能力を全開で発揮できるような様子を想像させる表現です。

魚は水なくしては生きられません。
水の中で自由自在に動き回る様子が語源となっているのでしょう。
「ピッタリとした環境」や「最高の負荷」などの意味で使われることが多いです。

何故「さかな」と読まれるようになった?

その昔、魚は「うお」と呼ばれていました。
奈良時代に編纂された『万葉集』でも魚は「うお」と表現されています。
「さかな」という読み方が一般的に使われるようになったのは、平安時代以降です。
酒の肴(さかな)に魚類が多かったことから、「魚=さかな」と読まれるようになっていきました。

現代でも「うお」という読み方は古語として残っており、詩や文学の中で見かけることから、慣用句である「水を得た魚」の「魚」は「うお」と読むのかもしれません。

しかしながら、日本語の文化において「魚」の定着した読み方が「さかな」であるため、この慣用句も読み方も「さかな」と間違って読まれることが多くなったと考えられます。

まとめ

  • 「水を得た魚」の正しい読み方は「みずを えた うお」
  • 時代を得て「魚」=「さかな」が定着した為、間違って読まれることが多くなった

「水を得た魚」の読み方はこの慣用句特有の特色がありますが、意味自体は非常にわかりやすく、日常的にも使える表現です。

このように読み間違いを調べることは、これまで気づかなかった慣用句などの背後にある意味について考える良い機会となるかもしれませんね。