スポンサーリンク
数値を比較するときに使う「以上」「以下」「超、超過、超える」「未満」「〇から〇まで」「より」などの言葉は、正確に理解しておかないと誤解を招くことがあります。
本記事では、それぞれの意味や使い方を、具体例を交えて詳しく解説します。
スポンサーリンク
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
各表現の意味と使い方
以上(いじょう)
基準となる数値を 含み 、その上の範囲
例:
18歳以上が対象
→ 18歳とそれより上の年齢の人が対象。
80点以上で合格
→ 80点とそれより上の点数が合格。
以下(いか)
基準となる数値を 含み 、その下の範囲
例:
3歳以下は無料
→ 3歳とそれより下の年齢が無料。
50kg以下の荷物を乗せることが出来る
→ 50kgとそれより下の重さの荷物を乗せることが出来る。
超(ちょう)、超過(ちょうか)、超える(こえる)
基準となる数値を 含まず 、その上の範囲
例:
1000人超の観客が集まった
→ 1001人以上が集まった。
定員100人を超過した
→ 101人以上が参加した。
年収が1,000万円を超える
→ 年収が1,000万1円以上である。
未満(みまん)
基準となる数値を 含まず 、その下の範囲
例:
60点未満では不合格
→ 59点以下は不合格。60点以上が合格。
12歳未満は保護者の同伴が必要
→ 11歳以下は保護者同伴が必要。12以上は保護者同伴不要。
〇から〇まで
範囲を明確に示す表現で、基準となる数値をどちらも 含む
例:
10時から17時まで開いている
→ 10時、17時を含み、その間開いている。
3歳から6歳までが対象
→ 3歳、6歳を含み、その間の年齢が対象。
より
基準となる数値を 含まず 、その上や下の範囲
例:
体温が37.5度より高い場合は、登校を控えること
→ 37.5度は含まず、登校を控えるのは37.6度以上。
今日の気温は10℃より低い
→ 10℃は含まず、9.9℃以下の気温。
まとめ
用語 | 基準を含むか | 意味 | 数式記号 |
---|---|---|---|
以上 | 含む | 基準となる数値を 含み 、その上の範囲 | ≧ |
以下 | 含む | 基準となる数値を 含み 、その下の範囲 | ≦ |
未満 | 含まない | 基準となる数値を 含まず 、その上の範囲 | < |
超、超過、超える | 含まない | 基準となる数値を 含まず 、その下の範囲 | > |
〇から〇まで | 含む | 範囲を明確に示す表現で、基準となる数値をどちらも 含む | [〇,〇] |
より | 含まない | 基準となる数値を 含まず 、その上や下の範囲 | < または >(文脈による) |
このように、それぞれの言葉には明確な違いがあります。
特に「基準を含むかどうか」を正しく理解し、誤解のないように使い分けましょう!