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日本語には、同じ読み方をするけれど意味が異なる言葉がいくつもあります。
中でも「いし」と読む「意志」と「意思」は、使い分けに迷う代表的な言葉です。
どちらも「心の中の考え」に関係しますが、意味合いや使う場面には違いがあります。
この記事では、それぞれの意味・例文・英語表現を整理していきます。
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▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
「意志」とは?
意味
①(will)
(ア)[哲]道徳的価値評価を担う主体。理性による思慮・選択を決心して実行する能力。知識・感情と対立するものとされ、併せて知・情・意という。
(イ)[心]ある行動をとることを決め、かつそれを引き起こし、持続させる心的機能。
②物事をなしとげようとする、積極的な心の状態。
広辞苑(岩波書店 第7版)より
「意志」とは、物事を成し遂げようとする強い心の働きや決意を表す言葉です。
心の中にある「やり遂げたい」という気持ちに焦点が当たります。
例文
- 彼は最後まで走り抜く強い意志を持っている。
- 困難に負けない意志の力が必要だ。
- ダイエットを続けるには固い意志が求められる。
「意思」とは?
意味
考え。おもい。
広辞苑(岩波書店 第7版)より
「意思」とは、自分の考えや気持ちを他人に伝える際の「考え」や「意向」を指します。
心の中の「意見」や「判断」に関わる言葉です。
例文
- 契約書にサインすることで、意思を表明した。
- 彼女の意思を尊重して進めましょう。
- 意思の疎通がうまくいかず、誤解が生じた。
「意志」と「意思」の使い分けポイント
意志 = 「やり遂げる強い心」や「決意」を表す
意思 = 「考え」や「意向」、コミュニケーションに関わる
意志と意思の違いを「志」と「思」で考える
- 「志」は、「志す(こころざす)」という意味を持ちます。
→ つまり「目標に向かって進もうとする心」や「決意」を表します。 - 「思」は、「思う」「考える」という意味です。
→ つまり「心の中で考えたこと」や「意向」を示します。
この違いを踏まえると、
- 意志 = 「志」…物事をやり遂げようとする強い気持ち、決意
- 意思 = 「思」…考えや意向、他人に伝えるための思考内容
と整理できます。
英語で表すと?
「意志」の英訳
主な訳語:
- will
「意志」は英語で will が一般的です。
未来形の助動詞でも知られていますが、名詞の will は「意志・意思の力」という意味を持ちます。
例文:
- She has a strong will to succeed.
→ 彼女は成功しようとする強い意志を持っている。 - Nothing can break his will.
→ 何も彼の意志をくじくことはできない。 - With will and effort, you can achieve anything.
→ 意志と努力があれば、何でも達成できる。
「意思」の英訳
主な訳語:
- intention (意図・意向)
最もフォーマルで、ビジネスや公的な場面で「~するつもり」「~する意図」を表すときに使います。 - wish (願望・希望)
「~したい」「~であってほしい」という 個人的な希望 を示すときに使います。
意向というよりも「願い」に近いニュアンスです。 - mind (心の中の考え)
「心」や「考えそのもの」を表し、意思疎通や思考のやりとり の場面で使われます。
心理的なニュアンスが強いのが特徴です。
例文:
- He expressed his intention to join the project.
→ 彼はプロジェクトに参加する意思を示した。 - The company respects the customer’s wishes.
→ その会社は顧客の意思(=希望)を尊重している。 - He made up his mind to start his own business.
→ 彼は自分で事業を始める意思を固めた。
まとめ
「意志」と「意思」は、どちらも「いし」と読みますが、意味の違いを意識することで正しく使い分けられます。
- 意志 = 強い決意
- 意思 = 考えや意向
と覚えておくと便利です。
文章を書くときなどで迷ったら、相手に伝えたいのが「決意」なのか「考え・意向」なのかを意識してみましょう。