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知識・教養

【どっちを使う?】「意志」と「意思」の違いを徹底解説!意味・使い分け・英語表現まで

日本語には、同じ読み方をするけれど意味が異なる言葉がいくつもあります。
中でも「いし」と読む「意志」と「意思」は、使い分けに迷う代表的な言葉です。
どちらも「心の中の考え」に関係しますが、意味合いや使う場面には違いがあります。
この記事では、それぞれの意味・例文・英語表現を整理していきます。

「意志」とは?

意味

①(will)
(ア)[哲]道徳的価値評価を担う主体。理性による思慮・選択を決心して実行する能力。知識・感情と対立するものとされ、併せて知・情・意という。
(イ)[心]ある行動をとることを決め、かつそれを引き起こし、持続させる心的機能。

②物事をなしとげようとする、積極的な心の状態。
広辞苑(岩波書店 第7版)より

「意志」とは、物事を成し遂げようとする強い心の働きや決意を表す言葉です。
心の中にある「やり遂げたい」という気持ちに焦点が当たります。

例文

  • 彼は最後まで走り抜く強い意志を持っている。
  • 困難に負けない意志の力が必要だ。
  • ダイエットを続けるには固い意志が求められる。

「意思」とは?

意味

考え。おもい。
広辞苑(岩波書店 第7版)より

「意思」とは、自分の考えや気持ちを他人に伝える際の「考え」や「意向」を指します。
心の中の「意見」や「判断」に関わる言葉です。

例文

  • 契約書にサインすることで、意思を表明した。
  • 彼女の意思を尊重して進めましょう。
  • 意思の疎通がうまくいかず、誤解が生じた。

「意志」と「意思」の使い分けポイント

意志 = 「やり遂げる強い心」や「決意」を表す
意思 = 「考え」や「意向」、コミュニケーションに関わる

意志と意思の違いを「志」と「思」で考える

  • 「志」は、「志す(こころざす)」という意味を持ちます。
    → つまり「目標に向かって進もうとする心」や「決意」を表します。
  • 「思」は、「思う」「考える」という意味です。
    → つまり「心の中で考えたこと」や「意向」を示します。

この違いを踏まえると、

  • 意志 = 「志」…物事をやり遂げようとする強い気持ち、決意
  • 意思 = 「思」…考えや意向、他人に伝えるための思考内容

と整理できます。

英語で表すと?

「意志」の英訳

主な訳語:

  • will
    「意志」は英語で will が一般的です。
    未来形の助動詞でも知られていますが、名詞の will は「意志・意思の力」という意味を持ちます。

例文:

  • She has a strong will to succeed.
    → 彼女は成功しようとする強い意志を持っている。
  • Nothing can break his will.
    → 何も彼の意志をくじくことはできない。
  • With will and effort, you can achieve anything.
    → 意志と努力があれば、何でも達成できる。

「意思」の英訳

主な訳語:

  • intention (意図・意向)
    最もフォーマルで、ビジネスや公的な場面で「~するつもり」「~する意図」を表すときに使います。
  • wish (願望・希望)
    「~したい」「~であってほしい」という 個人的な希望 を示すときに使います。
    意向というよりも「願い」に近いニュアンスです。
  • mind (心の中の考え)
    「心」や「考えそのもの」を表し、意思疎通や思考のやりとり の場面で使われます。
    心理的なニュアンスが強いのが特徴です。

例文:

  • He expressed his intention to join the project.
    → 彼はプロジェクトに参加する意思を示した。
  • The company respects the customer’s wishes.
    → その会社は顧客の意思(=希望)を尊重している。
  • He made up his mind to start his own business.
    → 彼は自分で事業を始める意思を固めた。

まとめ

「意志」と「意思」は、どちらも「いし」と読みますが、意味の違いを意識することで正しく使い分けられます。

  • 意志 = 強い決意
  • 意思 = 考えや意向

と覚えておくと便利です。

文章を書くときなどで迷ったら、相手に伝えたいのが「決意」なのか「考え・意向」なのかを意識してみましょう。