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知識・教養

「荷が勝つ」ってどんな言葉?「荷が重い」と違うの?

「荷が勝つ」と言う慣用句をご存じでしょうか?
「荷が重い」と似ていますが、違いはあるのでしょうか?

「荷が勝つ」と「荷が重い」の意味

広辞苑(岩波書店 第7版)でそれぞれの意味を調べてみました。

【荷が勝つ】
荷が重もすぎる。また、負担や責任が重すぎる。

【荷が重い】
能力の割には仕事の責任や負担が大きい。荷が勝つ。

どちらの言葉にもそれぞれが意味として載っている通り、実は意味が同じなんです。
意味が同じならどちらを使ってもいいのでは?と思ってしまいますが、相手に与える印象が違うようです。

「荷が勝つ」は大和言葉

「荷が勝つ」は大和言葉の1つ。
大和言葉とは日本古来よりある言葉で、柔らかく温もりのある優しい言葉と言われています。

自分にとって負担が大きいと感じた仕事を断る時、

①「荷が重い」だと。。。

「自分には無理!こんな重い仕事やりたくない!」と、自分の主張をが強く、相手へ消極的で、逃げていると言う印象を与えてしまうことがあります。

②「荷が勝つ」だと。。。

荷(仕事)と自分の力量を客観的に比べ、前向きに検討したが、今の自分には難しいと判断した謙虚な姿勢を相手に見せることが出来ます

大和言葉である「荷が勝つ」を使うほうが、角が立ちにくそうですね。

ちなみに

英語では?

「荷が勝つ」「荷が重い」を英語で表すとどんな言葉になるでしょうか?

  • It is heavy burden for me.
  • This load is too heavy for me.
  • This is too much for me.

「荷物」と言う意味を持つ「burden」「load」を主語にして、私には重い(heavy)、手に負えない(too much)と表します。

これらの英文は「荷が重い」の意味に近いので、「荷が勝つ」の意味に近づけたい場合は、

  • I am not equal to the job.
  • I am not up to the job.

など、「私」を主語にして、「not equal to(力不足)」「not up to(満たしていない)」を使うといいかもしれません。

ビジネスシーンでの使い方は?

シーン1:依頼を断る場合
どうしてもお断りをしなければならない場面。相手に不快な思いをさせては今後に差し支えます。
そんな時、「荷が勝つ」を使って、自分の力量が足りないからと言う建前にすると、角が立たずにお断り出来そうです。

この度はご依頼ありがとうございます。
しかしながら、私には少々荷が勝つと感じております。

シーン2:謙遜
依頼された仕事やポジションを引き受ける際、謙遜することで自分のやる気を相手に見せることが出来ます。

まだまだ経験の浅い私には荷が勝つとも思いますが、精一杯努めさせて頂きます。

謙遜する場合は「荷が勝つ」の代わりに「荷が重い」を使っても角が立つことはないかもしれないですね。

まとめ

  • 「荷が勝つ」とは、負担や責任が重すぎること。
  • 「荷が重い」と意味は同じだが、相手に与える印象が変わってくる場合がある。

今回は「荷が勝つ」についてご紹介しました。