「溜まる」「貯まる」。
同じ読み方をする2つの漢字ですが、違いは何なのでしょうか?
またポイントが「たまる」という場合はどちらを使うのでしょうか?
それぞれの漢字の正しい意味と使い分けを調べてみました。
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溜まるの意味・使い方
溜まるは「一ヶ所に少しずつ集まって多くなる」という意味で使われます。
例えば「本棚の後ろにホコリが溜まる」といった使い方になりますね。
また集まる対象は物理的な物でなくても大丈夫で、「有給休暇が溜まっている」といった使い方もされるようです。
溜まるは他にも以下のように使われます。
例:徹夜で疲労が溜まる
例:ダムに水が溜まっている
例:夏休みの宿題が溜まる
貯まる意味・使い方
貯まるは「金銭が蓄えられて少しずつ多くなる」という意味で使われます。
例えば「銀行口座にお金が貯まる」といった使い方になりますね。
溜まる・貯まるの違いは?
さて、ここまで2つの漢字の意味と使い方を見てきました。
それぞれの違いについて整理していきたいと思います。
溜まるは広く「物事」が集まって多くなること意味します。
一方で、貯まるは「金銭」が集まって多くなる際に使われます。
基本的には広い意味を持つ「溜まる」を使いますが、金銭的な価値を持つ場合には「貯まる」を使うということですね。
それでは、ポイントが「たまる」の場合はどちらを使うのでしょうか?
ポイントは代金の支払い等で使うものなので、金銭的な価値を持っていると考えられます。
よって、「貯まる」を使うのが正しいですね。
まとめ
それでは今回調べたことをまとめます。
- 溜まるは「一ヶ所に少しずつ集まって多くなる」という意味
- 貯まるは「金銭が蓄えられて少しずつ多くなる」という意味
- 溜まるは広く「物事」が集まって多くなる際に使い、貯まるは特に「金銭(的な価値を持つもの)」が集まる際に使う
いかがだったでしょうか。
「たまる」という言葉を使う場合、基本的には「溜まる」を用い、集まるのが金銭の場合のみ「貯まる」を用いると覚えておけば迷うことは少ないかと思います。
ただし一つ気をつけたいのは、「貯まる」は熟語になると金銭以外でも使われるということです。
例えば「貯蔵」という言葉は「冬に備えて穀物を貯蔵する」といったように、金銭以外を集める際にも使います。
少しだけ頭の隅に入れておきましょう。