
「カラダ」と聞いて真っ先に思いつくのは「体」だと思いますが、「身体」や「躰」も「カラダ」と読むことがありますよね。
ところでこの3つの言葉、意味や使い方に違いはあるのでしょうか?
そこで今回はこの3つの違いと使い方を調べてみました。
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体の意味・使い方
体は「人間や動物などの生物だけでなく様々な物体のカラダ」を意味するそうです。
また、物理的な意味合いが強く、現実的な「カラダ」の存在がある場合に使われます。
さらに、「体」は親しい人にざっくばらんな話をする場面で使われることが多いそうです。
親しい人に「からだに気をつけて」という場合には「体」を使うということになりますね。
ちなみに「体」は常用漢字です。
例:バレエをやっていても、体が柔らかくならない人はいる。
身体の意味・使い方
身体は「人間や動物に限定されたカラダ」を意味します。
一方で、「カラダ」が現実的な存在でなくても良いようで、医学的・栄養学的な表現で心身を指す場合に使ったり、比喩として抽象的な使い方をしたりすることがあるそうです(例の1つ目参照)。
「身体」は常用漢字外の表記だそうです。
小説などでは「カラダ」というルビがふられている場合もありますが、これは「当て読み」になります。
常用漢字では「しんたい」と読むそうです。
そして「身体」は、公的な文章や改まって丁寧に言う場面で使われることが多いそうです。
というわけで、目上の人や改まった場面では「お身体に気をつけて」とするのが無難ですね。
例:働きすぎの社長のお身体が心配です。
躰の意味・使い方
躰は「体」と同じ意味だそうです。
常用漢字ではないので、通常は「体」を使うことになるそうです。
古語ではよく使われるようで、名詞として姿や様子、ありさまを表す言葉として使われたり、接尾語として〇〇の類、といった意味を表したりするそうです。
体・身体・躰の違いは?
「体」と「躰」は同じものを指しますが、躰はちょっと古風な感じですね。
そして「体」は物理的に実在するあらゆるものの「カラダ」を指し、フランクな場面で使うことができます。
一方で「身体」は対象が人や動物に限定されており、心身を指す時に使われます。
また、改まった場面で使うことが多いです。
まとめ
- 体はもののカラダや肉体
- 身体は心とカラダ
- 躰は「体」と同じだけれども、ちょっと古風なニュアンス
物理的なものを指す場合は「体」、心や精神も含む場合は「身体」と覚えておけば大丈夫です。
そして、ちょっとニュアンスを楽しみたい時には「躰」を使いましょう。