インコを飼っている人同士の会話です。
「おたくのインコちゃん、お喋りする?」
「まだ。でもそんな予兆が最近あるよ。」
これは実際の、勤務先での私と同僚との会話です。
インコの良いところ、それは「お喋り」が上手なところです。
たまに、ネコが「ごはん」と言ったり、カラスが犬の鳴きまねをするとか聞きますが、インコはそんな”物まね”レベルではありません。
天才と呼ばれるインコは「桃太郎」を最初から最後まで記憶してお話することができます。
でも、どうしてインコはお喋りが得意なのでしょうか?
ペットとして飼われる鳥には、十姉妹やカナリヤもいますが、彼らはお喋りをしませんよね。
インコやオウムは、どうして人間の言葉を覚えようとするのでしょうか?
ちなみに、私が飼っているインコは「お喋りする気は全くなし!」です。
私のことが嫌いとかではなく(そう信じたい・・・)喋らないことにも、ちゃんとした理由があるのです。
「喋れない」のではなく「喋る必要がないと思っている」から喋らないのです。
インコにとっての「喋る」にどんな意味があるのかが分かれば、「喋る」・「喋らない」の理由も分かりそうですよね!
今回は「インコに名前を読んでもらうことが永遠の憧れ」な、私がお話いたします。
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
インコが喋る理由とは?
インコが喋ることに、ちゃんとした理由が2つあります。
防衛本能?
1つ目の理由はインコは本来、団体行動をする生き物だからです。
団体の中で、周りがピーピー言っているのに、1羽だけがコケコッコーと鳴いていれば、当然目立ちますよね。
目立てば敵に捕まりやすくなりますので、「周りに合わせることで自分が目立たないようにしている」という説があります。
1羽で飼われているインコにとっての仲間は、飼い主しかいないので「人の言葉を覚えてマネをしている」というわけです。
飼い主が好きだから?
もう1つは、「飼い主の気を引こうとしている」説です。
これは飼い主としては、嬉しいですよね。
インコが喋れば飼い主さんは喜びます。
そしてインコを褒めたり、ご褒美をあげることもありますよね。
そんな飼い主の表情を見て、インコは「そんなに喜ぶなら、またこの鳴き方で鳴いてみよう!」と思っているのです。
インコは、仲間同士のコミュニケーションを大切にする動物です。
飼い主の声をマネをすることで、「仲間である」ということをアピールし、そして可愛らしくコミュニケーションをとってくれているのです!
喋る時期はいつ頃?
早い子は3ヶ月でお喋りをしだした、という説もありますし、1年くらいかかったという説もあります。
喋りだす時期には、教え方やコミュニケーションの頻度でも差が出るようです。
喋らないインコもいる?
全てのインコがお喋りするとは限らないのです。
性格的に、「元から無口でお喋りが苦手な子」もいます。
そこは人間と一緒で「個性」なので、理解してあげてくださいね!
言葉を教えるなら若いうちから
教えるのであれば、出来る限り若いうちからがおすすめです。
大人になってからだと、お喋りに限らず、インコにとって新しいことは覚えてくれません。
これも・・・人間と一緒ですね。
インコが喋り始める前兆
「喋ってみようかなあ」とインコが思い始めたら・・・
やたらと、飼い主の顔を見つめてきます!
飼い主の肩に止まって、話している「口」の辺りをジーっと見つめてきます。。
首をかしげながら、「ん?ん?なんて言ってるの???」と言っているかのような、真剣な表情です。
首をかしげるのは、考えているのではなく、「もっと聴こう」としている行動です。
インコの耳は目の横にあります。
耳を近づけて聴いているのです!
その姿はとてもとてもカワイイですが、真剣すぎて・・・ちょっと笑えます。
ここまでは、「インコが喋る気になった」前兆です。
ここから根気よく、繰り返して、言葉を聴かせてあげてください。
きっと近いうちに、インコがお喋りの練習をし始めますよ。
お喋りの練習をする?
練習の始まり・・・
一人で黙々と、物陰でブツブツなにかを囁くような行動(暗い)が、それです。
(眠たくなると、ブツブツと一人トークする子もいますけどね。)
おもしろいことに、そばに誰かがいると練習しません(これは同僚談)。
上手に喋れるようになるまで、インコが自信を持って喋りだす日まで・・・ゆっくり見守ってあげてください。
オス・メスどっちが喋りやすい?性別は関係あるの?
インコだけでなく、鳥類はオスからメスに「プロポーズ」をします。
プロポーズの方法には「巣を作ってプロポーズ」や「ダンスを見せてプロポーズ」に加えて「鳴き声でプロポーズ」もあります。
鳴き声が美しいことは、鳥にとってはモテポイントの中の”重要項目”なのです。
そんな理由から、オスの方がメスよりもお喋りをする確率が高くて、上手だといわれています。
じゃあ、常に受身のメスはお喋りしないの?
いえいえ、メスでも上手にお喋りする子はいますので、ご安心を!
おしゃべりが上手なインコ3種類
ヨウムはものまね名人!
一番上手いのは、「ヨウム」という大型インコです。
言葉だけでなく「声色」までマネします。
声だけに留まらず、電話の着信音からノックの音まで「完全コピー」です。
恐ろしいことに、会話もある程度成り立つそうです。
これはなにかのアリバイに使えそう・・・(犯罪行為には使っちゃいけません)
ボウシインコは性格次第?
次に上手いのは「ボウシインコ」です。
ヨウムに次ぐ実力の持ち主です。
でも、あんまり好きじゃない人にはお喋りしてくれないという、ちょっとハッキリした性格でもあるようです。
ボウシインコにペットショップでお目にかかりましたが、夫にはお喋りをするのに、私には無言でした。。。。
セキセイインコは長文も話す
最後は、おなじみの「セキセイインコ」です。
美声ではありませんが、長いセンテンスをマスターすることが出来ます。
ヨウムやボウシインコと「お喋り上手選手権」で争うには、ちょっとジャンルが違うタイプの「お喋り名人」です。
覚えたセンテンスの順番が変わってしまって、「不思議なお話」になってしまうのも、インコのカワイイとこです。
知人のお宅のインコは、
「ママさん!おはよう!こんにちは!食べなさい!おやすみ!バイバーイ・・・なにしてるの?」
と喋るので、せわしなくて落ち着かない気分になるそうです。
でも、インコの「ママさん」大好きな気持ちが、確かに伝わってきますよね!
2羽だと喋らない?
最初にお話した「うちのインコがお喋りしない」理由です。
うちには2羽のインコがいます。(マメルリハ/セキセイインコ)
そうなんです。
彼らは、インコ同士で仲間がいるので、わざわざ人間である、飼い主の気を引く理由がないから、お喋りしないのです。
でも、不思議なことに、彼らは種類が違うインコなので、当然鳴き声も違うはずなのですが・・・
なんと!2羽ともよく似た声で鳴くのです。
お互い鳴き声を相手に合わせて、上手にコミュニケーションをとっているんですね~。
敵から身を守るために、1羽が目立たないようにしているのも考えられますね。
となると、その「敵」は紛れもなく私か、夫なんですけどね。。。
まとめ
- インコが喋る理由は「敵から身を守るため」と「飼い主の気を引くため」
- 喋り始める時期は教え方や種類によって様々
- 飼い主の顔を見つめてきたら喋り始める前兆!
- メスよりもオスのほうが話しやすくて上手
- お喋りが上手なインコは「ヨウム」「ボウシインコ」「セキセイインコ」
インコの大きな特徴と言えば、やっぱり「言葉を話すこと」ですよね。
でも、インコが話すのにも理由がありますし、お喋りが苦手な子も当然いるんです。
それぞれの特徴を理解して、より楽しくインコとコミュニケーションが取れるといいですね。