耐える・堪える・絶えるの違い・意味と使い分け こらえるのはどれ?

耐える・堪える・絶える

「耐える」、「堪える」、「絶える」。

同じ読み方をする3つの漢字ですが、違いは何なのでしょうか?

「こらえる」という意味の場合はどれを使うのでしょうか?

それぞれの漢字の正しい意味と使い分けを調べてみました。

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耐えるの意味・使い方

耐えるは「外部からの作用に負けないでじっと我慢する」という意味で使われます。

例えば「貧困に耐えて生きていく」といった使い方になりますね。

耐えるは他にも以下のように使われます。

例:薬の副作用からくる激痛に耐える

例:激しい迫害に耐えて運動を続ける

例:この木は幾百年の風雪に耐えてきた

例:火災時の高熱にも耐えられるガラスを開発する

例:重病を耐えて死の淵からよみがえる

堪えるの意味・使い方

堪えるは「それに値する力をもっている」という意味で使われます。

例えば「重役の任に堪える」といった使い方になりますね。

例:鑑賞に堪えるよい作品だ

例:読むに堪えない駄作だ

例:こんな酷い話は聞くに堪えない

例:屋外での使用にも堪える商品を開発する

例:素晴らしい機会に恵まれて喜びに堪えない(普通の喜びを超えて嬉しい)

絶えるの意味・使い方

絶えるは「続いていたものが途切れる」という意味で使われます。

例えば「タンカーの消息が絶える」といった使い方になりますね。

例:メインストリートは人通りが絶えない

例:息が絶える

例:笑いの絶えない家庭を築きたい

例:彼は黒いうわさの絶えない人物だ

例:絶えざる不安にさいなまれる

耐える・堪えるの・絶えるの違いは?

さて、ここまで3つの漢字の意味と使い方を見てきました。

それぞれの違いについて整理していきたいと思います。

「絶える」は意味が他の2つと大きく異なるので使い分けに迷うことはないかと思います。

「耐える」は「我慢をする」という守りのニュアンスが含まれています。

「堪える」は「あるものに値するだけの力がある」という意味をもっています。

なので「我慢する」と言い換えられる場合は耐えるを、「値する」と言い換えられる場合は「堪える」を使うことになりますね。

最後に「こらえる」という意味の場合はどれを使うのでしょうか?

「こらえる」を辞書で調べると「辛い思いを受け止めて、それを我慢する」と書いてあります。

我慢するという意味なので「耐える」を使うのがよいと考えられます。

ただ一つ注意したいことがあります。

実は「こらえる」を漢字で書くと「堪える」となるのです。

「耐」と「堪」という漢字は、もともとどちらも「我慢する」という意味で使われていました。

そのため、「堪忍」といったように「堪」が我慢するとうい意味で使われる言葉も一部残っています。

その後「堪」は「我慢するだけの力がある」→「それに値するだけの力がある」というプラスの意味で使われるようになっていったようです。

ただ「こらえる」という言葉には「堪」という字が昔の意味のまま残ったということなのです。

まとめ

それでは今回調べたことをまとめます。

  • 耐えるは「外部からの作用に負けないでじっと我慢する」という意味
  • 堪えるは「それに値する力をもっている」という意味
  • 絶えるは「続いていたものが途切れる」という意味
  • 「我慢する」と言い換えられる場合は耐える、「値する」と言い換えられる場合は堪えるを使う
  • 「こらえる」という意味で使う場合は「耐える」が適切だが、こらえるを漢字で書く場合は「堪える」となる

いかがだったでしょうか。

最後の「こらえる」に関してはちょっと頭が混乱しますね(笑)。

「耐」と「堪」は本を読んでいると2つを混同していることもありますが、昔は意味が同じだったことを考えると必ずしも間違いとは言えないですね。

試験や公式な資料で用いる場合はしっかりとした使い分けが必要ですが、本などを読む際はそこまで気にしなくてもよいでしょう。

この記事を書いた人:山下

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