
欲しいものや無くしたものをさがす時、「探す」と「捜す」はどう使い分けたらいいのでしょう?
それぞれの意味や同義語、使い分けについて、調べてみました。
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探すの意味・使い方
探すの意味は、「欲しいものをさがす、見つけたいものをさがす」です。
新しい服をさがす時、お店にイメージぴったりの服があるかどうかは分かりません。
こんな時は迷わず「探す」を使いましょう。
例:仕事を探す
例:結婚相手を探す
例:他人のあらを探す
このように、まだ見たことのない新しい何かをさがす時に使うのが「探す」です。
見つかると嬉しい!というものが多いですね。
探すの同義語
探すの同義語には、自分で何かをさがす場合の「捜す、探(さぐ)る、求める、探し求める」や、他の人に聞きながらさがす場合の「たずねる、探りたずねる」などがあります。
捜すの意味・使い方
捜すの意味は、「無くしたものをさがす、見えなくなったものをさがす」です。
置き忘れた携帯電話をさがす時、その携帯電話は、どこかに必ずあるはずです。
そんな時には「捜す」を使いましょう。
例:迷子を捜す
例:家出人を捜す
このように、どこかに必ずある、いるはずの何かをさがす時に使うのが「捜す」です。
見つかるとほっとするもの、安心するものが多いですね。
捜すの同義語
捜すの同義語は、「探す、探る、捜し求める」などです。
探すと捜すの違いは?
ここまで調べて、不思議に思ったのですが、「探す」の同義語に「捜す」が、逆に「捜す」の同義語にも「探す」が入っています。
実は、「探」と「捜」は、漢字の意味がほとんど同じです。
そのため、辞書などでは、お互いが同義語として扱われている場合もあるようです。
また、現実的な使い分けとしては、「探す」の方がより広く一般的に使われ、「捜す」は特に「無くしたものをさがす、見えなくなったものをさがす」場合に限定して使うことが多いです。
試しに、インターネットの検索窓(検索ボックス)に「おとしものをさがす」と入力してみてください。
落し物は、どこかに必ずあるはずなので、本来は「捜す」を使うのが正しいはずですが、予測変換では、「落し物を探す」と表記される場合が多いです。
「探す」という表記の方が、「捜す」より身近に、広範囲に使われているのですね。
まとめ
- 探すは欲しいものや見つけたいものをさがすこと。(あるかどうかは分からない)
- 捜すは無くしたものや見つけたいものをさがすこと。(必ずどこかにあるはず)
ちなみに「探偵」には「探」が使われています。
テレビドラマなどの影響で、探偵というと「事件の犯人捜し」という印象が強いのですが、なぜ「捜」を使わないのでしょう。
探偵の定義は、主に他人の行動や所在、秘密を調査すること、また、それを仕事とする人だそうです。
刑事事件の犯人捜しや人捜しよりも、素行調査や浮気調査などを頼まれることが多いのかもしれませんね。