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知識・教養

「破産」「倒産」「廃業」の違い

「破産」「倒産」「廃業」の言葉は、日常生活ではあまり耳にしないかもしれませんが、ドラマや映画の中では耳にすることがあるのではないでしょうか。
また、近年コロナウイルスの影響で飲食店などが大打撃を受け、破産してしまうなどのニュースもよく耳にしますね。
少し暗い内容ではありますが、「破産」「倒産」「廃業」の違いをはっきりと理解している人は多くないのではないでしょうか。
そこで今回はそれぞれの言葉の意味と違いについて調べてみました。

「破産」の意味

広辞苑で言葉の意味を引くと、
①家産を破り失うこと。身代かぎり。
②〔法〕債務者がその債務を完済することができない状態に陥った場合に、総債権者に公平な弁済を受けさせようとする裁判上の手続。
と記載されています。
借金を返済できなくて裁判にまで発展したときに使用する言葉で、司法が関わってくるほどであることがわかりますね。
ドラマで見たりする、家産の差し押さえなどは「破産」であることがわかります。
家産や財産までも失い、司法に関わるとなると財産をすべて失うというとても重い意味を持った、人に対する言葉だと考えられます。

例:仕方なく自己破産を選んだ。

例:破産宣告を受けた。

「倒産」の意味

広辞苑で同様に言葉の意味を引くと、
①財産を使いつくすこと。特に、企業が不渡手形などを出して銀行取引の停止処分を受け、事業を継続できなくなること。
②逆産。さかご。
と記載されています。
①の意味では、企業の財産を使いつくすことを意味しているので、企業や会社に対しての場合は「倒産」を使用します。
そのため前項で述べた「破産」とは違う意味を持っていることがわかります。
②の意味は筆者も初めて知ったのですが、①の意味に強い印象を受けてしまっているのであまり使われないのかもしれませんね。

例:会社が倒産する

「廃業」の意味

広辞苑で同様に意味を引くと、
今までしていた職業・営業などをやめること。
と記載されています。
これは会社、個人事業主などが今までしていた業務を取りやめることで、退職や離職とは違います。
前項で述べた「破産」や「倒産」と比べて軽い言葉のようなイメージを受けます。
逆に言えば、廃業をしても財産は残っている状態であることがわかりますね。
つまり、財産が残っていれば「廃業」で残っていなければ「倒産」や「破産」ということになります。

例:廃業に追い込まれる。

例:新事業を廃業した。

まとめ

  • 「破産」・・・借金などを返済しきれずに家産などを破り失うことや、司法まで関わってくること
  • 「倒産」・・・会社の財産を使いつくして事業が継続できなくなること(さかごの意味もあり)
  • 「廃業」・・・今までしていた事業や営業、職業をやめること

対象が人に対してや企業に対してなどの違いはありますが、言葉の重さを記号で表すと以下のようになります。

廃業 < 倒産 < 破産

今回は、「破産」「倒産」「廃業」の違いについてご紹介しました。