日常生活や会話のシーンでも度々使う「もとい」という言葉ですが、本当はどういう意味をもつと思いますか。
調べてみると、記事を書いている筆者も知らないことが出てきたので、使い方も含めてまとめていきたいと思います。
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
「もとい」の意味
意味を広辞苑などの辞書で調べると、なかなか出ずに「『元へ』と同じ意味」と出てしまいます。
つまり「もとい」は「もとへ」が語源になっていることがわかりました。
広辞苑で意味を調べると、
① 体操などでやり直しをするときにかける言葉。
② 言い直しをするときに発する言葉。
といったものが出てきました。
記事を書いている私自身、「もとい」の意味は「つまり」や「要するに」という意味があると思っていたので、上記の②の意味とは全く逆の意味で理解していました。。(反省)
また、上記の意味での「もとい」には「基」という漢字を使うのは誤りで、「元」という漢字を使うのが正解です。
ちなみに、「基」(もとい)の漢字には別の意味があり、広辞苑によると「土台。基礎。また、物事の根本。根拠。」「因。原因。」「本拠となる所。」などがあげられています。
次項では具体的な使い方も含めて意味についても考えていきたいと思います。
「もとい」の使い方
意味は前項で書きましたので、ここでは使い方について書いていきます。
例:「集合時間は12時、もとい13時です。」
この場合、もといを挟んだ前の12時を後の13時で修正しているということになりますので、正確な集合時間は13時ということになります。
また、ジョークや皮肉で使われる「もとい」の例も説明していきます。
例:「この料理は不味い、もとい独特な味がしますね。」
この場合、もといを挟んだ前の不味いを後の独特な味で修正しているということになりますが、この場合「修正」というよりも「言い換え」という形で使用しています。
やんわりと言うためにオブラートに包んだ言い方、という印象を受けますね。
しかし、この「言い換え」という意味が、全く逆の意味の「つまり」という意味として覚えてしまっていたことにつながってしまった原因のような気がします。
まとめ
- 本来の意味は「元に戻ること」「言い直しをするときに使う」。
- 「もとい」を挟み、前にある言葉を後の言葉が修正する。
- ジョークや皮肉でも使用され、「言い換え」で使用する場合もある。
本来の意味である「言い直し」があまり使われずに、前項で出したジョークの例の「言い換え」の意味のほうが使われているため、私のように意味を勘違いして覚えてしまった人がいると考えられます。
今回は、「もとい」についてご紹介しました。