プログラミング言語を調べていると、「C・C++・C#」という、名前がよく似た言語が出てきます。
「読み方が分からない」
「どれも同じ系統なの?」
「C#はCやC++の新しい版?」
こんな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、
この3つは名前が似ているだけで、役割も目的も大きく違います。
この記事では、
- C・C++・C#の読み方
- それぞれの基本的な違い
- なぜ名前が似ているのか
- 初心者はどれを学ぶべきか
を、プログラミング未経験の方にも分かるように解説します。
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
C・C++・C#の読み方
まずは、それぞれの正しい読み方です。
- C:シー
- C++:シープラスプラス
- C#:シーシャープ
C++ は 「シープラプラ」と略されて呼ばれることが多い
読み方が分からないと、
動画や解説記事を探すときにも困るので、最初に押さえておきましょう。
一目で分かるC・C++・C#の違い
それぞれを一言で表すと、次のようになります。
- C:コンピュータの仕組みに近い、基本中の基本となる言語
- C++:Cを進化させ、高機能にした高速な言語
- C#:アプリやWeb開発向けの、現代的で扱いやすい言語
簡単な比較表はこちらです。
| C | C++ | C# | |
|---|---|---|---|
| 登場年代 | 1972年ごろ | 1983年ごろ | 2000年ごろ |
| 難易度 | 高め | 高い | 比較的やさしい |
| 処理速度 | 非常に速い | 非常に速い | やや遅い |
| オブジェクト 指向 |
× | ○ | ◎ |
| メモリ管理 | 手動 | 手動 | 自動 |
| 主な用途 | OS・組み込み | ゲーム・大規模開発 | アプリ・Web |
なぜ名前が似ているのか?(C → C++ → C#の関係)
Cが最初に誕生した
C言語は1970年代に開発された、非常に歴史のあるプログラミング言語です。
OSや組み込みシステムなど、コンピュータの土台を作る目的で使われてきました。
多くのプログラミング言語は、Cの文法や考え方の影響を受けています。
C++はCを拡張した言語
C++は、C言語をベースに機能を追加した言語です。
名前の「++」は、プログラミングにおけるインクリメント(1つ増やす)を意味しており、
Cを進化させた言語という意味合いがあります。
そのため、CとC++は文法や考え方に共通点が多く、「名前が似ている理由」もはっきりしています。
C#はCやC++とは別系統
C#はMicrosoftが開発した言語で、CやC++の直接の後継ではありません。
ただ、C系言語の流れをくむ文法を持っています。
CやC++の影響を受けた書き方を採用しているため、
「C」という名前が使われています。
また、「#」は音楽記号のシャープから取られており、
Cをさらに洗練させた、モダンな言語というイメージが込められています。
このような背景から、C#はCやC++と名前が似ていますが、実際には用途や設計思想が異なる別の言語で、系譜としてはC系に属しつつ、考え方としてはJavaに近い言語です。
C言語の特徴
C言語は、文法がシンプルで、コンピュータの内部に近い処理まで細かく制御できるプログラミング言語です。
処理速度が非常に速く、無駄のない動作をさせやすい点が大きな特徴です。
一方で、メモリ管理を自分で行う必要があるため、扱いには注意が必要です。
その分、コンピュータがどのように動いているのかを深く理解できる言語でもあります。
主な用途
C言語は、処理速度や安定性が特に重視される分野で多く使われています。
代表的なのが、WindowsやLinuxなどのOS開発です。
OSはコンピュータ全体を制御するため、無駄のない高速な処理が求められます。
また、家電製品や車載機器、産業機器などの組み込みシステムでも広く利用されています。
限られたメモリや性能の中で確実に動作させる必要があるため、C言語の特性が活かされています。
向いている人
C言語は、コンピュータの仕組みを基礎から理解したい人に向いています。
プログラムの裏側の仕組みまで知りながら、基礎から学びたい人におすすめです。
C++の特徴
C++は、C言語をベースに機能を拡張した高機能なプログラミング言語です。
Cの高速性を保ちながら、オブジェクト指向プログラミングにも対応しています。
主な用途
C++は、高速性と表現力の両方が求められる分野で使われることが多い言語です。
特に、ゲームエンジンや3Dグラフィックスなど、処理負荷の高いプログラムで多く採用されています。
また、大規模で複雑な高性能ソフトウェアの開発にも向いています。
細かい制御ができるため、処理効率を追求したい場面や、長期間運用されるシステムでも活躍しています。
向いている人
C++は、処理速度やパフォーマンスを重視したプログラムを作りたい人に向いています。
ゲームや大規模ソフトウェアなど、本格的な開発に挑戦したい人におすすめです。
覚える要素が多く、難易度はやや高めです。
C#の特徴
C#は、Microsoftが開発した比較的新しいプログラミング言語です。
文法が分かりやすく、初心者でも読み書きしやすい点が特徴です。
メモリ管理は自動で行われるため、安全性が高く、開発に集中しやすい環境が整っています。
.NET環境で動作し、アプリケーション開発を効率よく進められます。
主な用途
C#は、アプリケーション開発を効率よく行うための言語として幅広く使われています。
Windows向けのデスクトップアプリや、.NETを使ったWebアプリ開発が代表的な用途です。
また、ゲームエンジンUnityで採用されていることから、ゲーム開発の分野でも人気があります。
開発のしやすさと安全性を重視しつつ、実用的なアプリやサービスを作りたい場合に適した言語です。
初心者はどれから学ぶべき?
どの言語を選ぶべきかは、プログラミングで何をしたいかによって変わります。
それぞれの目的に合わせて考えると、選びやすくなります。
プログラミング初心者 → C#
プログラミングが初めての人には、C#がおすすめです。
文法が分かりやすく、メモリ管理も自動で行われるため、つまずきにくいのが特徴です。
アプリやWebサービス、簡単なゲームなど、「まずは何か作ってみたい」という人に向いています。
仕組みを重視したい → C
コンピュータがどのように動いているのか、
プログラムの裏側の仕組みまで理解したい人にはC言語が向いています。
処理の流れやメモリの扱いを意識する必要があるため、難易度は高めですが、基礎をしっかり身につけたい人にとっては大きな学びがあります。
ゲーム・高速処理に興味がある → C++
ゲームや3Dグラフィックスなど、高い処理性能が求められる分野に興味がある人にはC++がおすすめです。
学習コストは高めですが、パフォーマンスを重視した本格的な開発に挑戦したい人に向いています。
迷ったらこの考え方
特にこだわりがない場合は、
作りたいものが一番早く形になる言語
を選ぶのが正解です。
その意味では、多くの初心者にとってC#は現実的なスタート地点だと言えるでしょう。
まとめ
C・C++・C#は、名前がよく似ているため混同されがちですが、成り立ちや役割は大きく異なります。
C++はCを拡張した言語ですが、C#はCやC++の後継ではなく、用途の違う別の言語です。
C言語は、コンピュータの仕組みを理解しながら、基礎をしっかり学びたい人に向いています。
C++は、高速処理やパフォーマンスが求められる分野で、本格的な開発に挑戦したい人に適しています。
C#は、分かりやすさと開発のしやすさを重視し、アプリやWebサービスを作りたい人に向いています。
どの言語が優れているかではなく、
「何を作りたいか」「何を重視したいか」
によって選ぶ言語は変わります。
目的に合った言語を選ぶことで、学習の効率も、プログラミングの楽しさも大きく変わってきます。
ぜひ、自分に合った言語からプログラミングを始めてみてください。