ふと気になったことありませんか?
ワンちゃんの散歩は、食前・食後、どっちがいいの?
正解は、食前です!!
今回は、その理由や気をつけるべきことを紹介していきます。
食後の運動が危険な理由
私たちも、食後すぐ運動すると、ケポッと吐きそうになることありませんか?
ワンちゃんの場合、それよりももっと、深刻なんです。
ただ、食後すぐ動いて、食べ物が逆流してきて吐いちゃうとかいう、かわいい症状じゃないんです。
食後すぐの運動で、胃に急激に負担がかかり、胃拡張や胃捻転といった、命に関わる病気になる危険性があるからです。
胃捻転とは?症状や原因など
胃捻転とは
食後に起こる病気です。
ただ、食べてすぐではなく、数時間後に起こります。
名前のとおり、胃に入っている食べ物が、何かの原因で発酵して、胃がパンパンに膨れ、ねじれてしまうのです。
胃がねじれる時には、共に血管や脾臓も巻き込んでねじれます。
なので、血液の循環もできなくなります。
怖いのはここからで、ねじれた胃は、他の臓器を圧迫し始め、時間とともに、その圧迫された臓器は壊死していってしまう、一刻を争う恐ろしい病気です。
こうなると、仮に病院での処置が間に合い、一命を取り留めたとしても、ダメージを負った周りの臓器が原因で、数日後、命を落としてしまう最悪なケースもあります。
胃捻転の主な症状
・お腹が膨れてきます
・吐こうというそぶりはしますが、吐けない。
・ヨダレがダラダラ出ます。
・明らかに元気がない。
・体を丸め、動かない。
・お腹を触らせてくれない。または、触ると痛がります。
・落ち着きなく、尻尾が垂れた状態で動き回る。
胃捻転になる原因は?
様々な原因があるとされていますが、原因はまだはっきりとしていません。
考えられる主なものとして、食べ過ぎや、胃の中でガスが発酵して溜まったり、食事の際、一緒に空気を飲み込み、結果、胃が異常に膨れ、ねじれる事で起きるとされています。
また、早食いや、1回の食事量が多すぎること、水の飲み過ぎ、食後すぐの運動も、原因の1つになります。
愛犬が胃捻転にならないために気を付けるべきこと3つ
この胃捻転、大型犬に多いとされています。
もちろん、中型・小型犬は大丈夫かといえば、もちろん、100%安全ではありません。
ただ、ゴールデン・レトリバー、ドーベルマン・ボルゾイなどのワンちゃんがなりやすいとも言われています。
どの犬種にしろ、注意するのに越したことはありません。
では何に気をつけたらいいでしょうか?
食事の回数を増やす
できるだけ、胃に負担がかからないように、食事は1日2回以上に分けてあげてください。
特に、シニアのワンちゃんは内臓も弱くなってきていますので、特に注意が必要です。
また、早食いを防ぐために、ドライフードを普段あげているようなら、水を少量混ぜてあげてもいいかもしれません。
食事の食器台の必要性
ワンちゃんの食事の器は、低すぎても高すぎても、ワンちゃんの負担になり、食べ物の逆流や空気を一緒に飲み込んでしまう原因になります。
食器台を使い、ワンちゃんの首が平行になる位置で、食事をさせましょう。
食後すぐの運動は禁止
食後は、食べてすぐ家の中を走ったり、飛び跳ねることがないよう、静かにさせましょう。
また、散歩は、食前に行ってしまうか、食後すぐは、のんびり休ませ、1〜2時間後に様子を見てから行くようにしましょう。
最適な散歩の時間はいつ?
では、ワンちゃんが胃捻転にならないために、食事前に散歩するなら、いつでもいいのでしょうか?
予防のために、いくつかのポイントがあるんです。
食前の散歩の注意点
基本はやはり、食前に散歩に行くことが大切です。
ただ、小型犬の場合、朝の本当に空腹時に散歩に行ったりすると、逆に低血糖症になってしまうことも考えられるので、小型犬の場合は、1食分の1割程度をあげて、少し休んでから散歩に行きましょう。
大型犬の場合は、完全に食事前に行ってしまいましょう。
散歩中の注意点
散歩中や、ドッグランでワンちゃんが、大量に水をがぶ飲みしないよう気をつけましょう。
喉が乾くから飲むんですが、一気に飲むのも、特に大型犬のワンちゃんは良くありませんから、少しずつ時間をかけてあげるようにしましょう。
散歩後の注意点
ワンちゃんの興奮度合いにもよりますが、あまりにも嬉しそうに興奮してる場合は、落ち着いてからのご飯にしましょう。
興奮状態の時に、ご飯をあげてしまうと、空気を一緒に飲み込むことが多いようです。
まとめ
2.散歩は食前に。ただし、小型犬は少量を食べ、低血糖症を防ぐこと。
3.仮に、食後の散歩の場合は、最低でも1〜2時間は時間を置いてから散歩に行く。
4.散歩中の水の飲み過ぎに注意。
そうそうなるものでもないと、高を括っていると、いざ自分のワンちゃんに起こった時に、後悔では済まなくなってしまいます。
ワンちゃんを守れるのは飼い主さんだけです。
胃捻転にならないよう、飼い主さんの生活に合わせ、工夫してみてください。