ペットショップにかわいいインコのヒナがたくさんいると、目移りしちゃいますよね。
目が合った子を選ぼうか、好きな色の子を選ぼうか・・・でも結局選んでしまうのは「元気な子」ではないでしょうか。
「この子を絶対幸せにする!」と心に誓って、お迎えしてあげてくださいね!
でも・・・人間はインコの本当のお母さんにはなれません。
しかし!本当のお母さんよりも、インコにしてあげられることは人間の方が多いのです!
病気を見抜いたり、カゴを掃除してあげたり、人間にはインコにしてあげられることがたくさんあります。
「うちのインコ、どうも病弱みたい・・・」
そんなインコママ(パパ?)も、しっかりケアして病気にかからないように・・・
今回は「セキセイインコがかかりやすい病気」についてお話しましょう!
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
セキセイインコは病気になりやすいの?
人間でも同じですが、病気というものはいつどのようにしてかかるか、予測することはできません。
特に人間によるケアによって成り立つペットの健康をお話するために、十分な栄養と、清潔な住環境が整っていることなどを踏まえた上で「病気にかかりにくい・飼いやすい」と定義したいと思います。
セキセイインコは、基本的には丈夫で飼いやすいインコです。
個体差はありますが、神経質過ぎず、けっこう図太い神経を持った鳥です。
インコの種類によっては、少しのことでパニックを起したりする子もいます。
そのような特性がないのは、セキセイインコの飼いやすいところでもあるのです。
それでも飼い主さんは、「飼いやすいインコ=我慢強いインコ」と考えてあげてください。
生き物はちょっとしたことで病気になってしまいます。
あらかじめ、セキセイインコがどんな病気にかかりやすいか知っておきましょう!
気道炎
風邪などの症状で体力が落ちてしまい、気道にまで炎症が起きている状態です。
人間でも「上気道炎」という病気がありますが、風邪薬はあまり効果がありません。
呼吸が苦しそうで、口を開けてゼイゼイしている場合は、気道炎が疑われます。
もし、風邪などで抗生物質を飲ませている場合は、それによって抵抗力が落ちてしまっている可能性もあります。
抵抗力が落ちている場合は、他の病気にも感染しやすい危険性があります。
ゼイゼイしていると体力まで奪われてしまいますので、病院で”気道炎”の治療を受けましょう。
風邪
普段元気なインコでも、急激な温度の変化で風邪を引くことがあります。
特に幼いインコやお年よりインコは、温度の変化には敏感です。
人間と同じように、インコも風邪を引くと鼻水を出しますので、鼻の辺りが濡れている場合は風邪が疑われます。
部屋が寒すぎたり、すきま風が入ったりしていませんか?
風邪が疑われるときは、すぐに暖かい環境を用意してあげてくださいね。
そ嚢炎
インコのノドの下に、「そ嚢(のう)」という袋があります。
そ嚢には、食べたものを一時的に貯めておく機能があります。
なんらかの菌がそ嚢で繁殖すると、「そ嚢炎」という病気を発症します。
下痢や嘔吐などの症状があれば、胃から腸の病気とともに「そ嚢炎」が疑われます。
自然に治癒することは難しく、専門の治療が必要なのですぐに病院へ連れていきましょう。
皮膚病
ひとくち皮膚病といっても、その原因はさまざまです。
もっともインコがかかりやすい皮膚病の原因は「疥癬」と呼ばれるダニの一種です。
ケージの掃除が行き届いていない場合など、ダニが大発生しインコはとても痒がります。
こちらも、自然に治癒はしませんので、病院にいって駆除薬をもらいましょう。
毛引き症
ストレスなどが原因で、インコが自分で羽根を抜いてしまう病気です。
インコのストレスにはいろいろな理由がありますので、飼い主がしっかりと見抜かなければなりません。
獣医師の診察を受けながら、ストレスの原因を取り除くことが急がれます。
病気を予防するために飼い主が出来ること
数あるインコの中で、セキセイインコは比較的飼いやすい種類に入ります。
この「飼いやすさ」の中には「病気になりにくい」という要素も含まれています。
繰り返すようですが、「病気になりにくい」というのは、あくまでも「きちんと世話をしている」ことが大前提です。
丈夫なインコだから、ほったらかしておいても大丈夫というわけではありません。
「飼いやすい=世話要らず」ではありません!!
なにをしてあげようかと困ったら、あなたが子どもの時にお母さんやお父さんがしてくれたことを思い出してみましょう!
飼い主ができる、病気を未然に防ぐ8つの方法
- 毎日ケージの掃除をして、清潔な環境を保つ
- 新鮮な水、良質なエサを与える
- インコが孤独を感じないような環境を作る
- インコが風邪を引かないような温度を保つ
- 規則正しい生活をさせる
- 運動不足にならないように、放鳥時間を設ける
- 世話をしながら、インコの健康チェックをする
- 少しでも異変が見られたら、放置しないで対策をとる
わが家のインコたちの年齢は4歳くらいで、元気盛りです。
最近、ちょっと「ガンコ」になってきたように思います。
(人間も年をとると「こだわり」が強くなってガンコになりますよね)
先日、2羽のインコが大声を出してケンカをしました。
あくまでも推測ですが、お気に入りの場所を奪い合っていたように思われます。
微笑ましくもあるのですが、視点を変えれば「ストレスになる対象が増えた」ということになります。
飼い主としては、2羽の放鳥時間をずらしたり、お気に入りの場所を根本から取り払うなどといった対策を考えてやらなければなりません。
インコのストレス対策の結果はすぐには出ませんが、インコとの根競べなのです。
(2日ほど2羽を隔離しましたら、なぜかお気に入りの場所に2羽とも行かなくなりました。)