
「修正」と「訂正」と「変更」。
どれも何かを直す時に使われる言葉ですが、この3つの違いは何なのでしょうか?
使い分けはどのようにすればよいのでしょうか?
今回は、この3つの言葉の正しい意味と使い方を調べてみました。
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修正の意味・使い方
修正の意味は、「言葉以外の行動や思考において道筋や方向を変える」、「不適当とされる部分を改善する」ことだそうです。
この場合、直すべき対象に必ずしも間違いがあるとは限らないようです。
相手方からの依頼を少し変えてほしい場合には、「依頼を修正」してもらうという使い方になりますね。
例:先日提出した論文に不適当な部分があったので、修正して再提出した。
訂正の意味・使い方
訂正の意味は、「文章や言葉の間違いを直す時に謝罪の意味も含む」そうです。
謝罪と合わせて使われることが多いのはそのためなんですね。
こちらは、直すべき対象に必ず間違いがあるそうです。
自分がした依頼を少し変える場合には「依頼を訂正」するという使い方をすると、自分のミスを認め、かつ謝罪の意味も込めることができるので、相手に好意的に受け取ってもらえますね。
また敬語の誤りを直す場合は言葉の間違いを直すことになるので、「敬語を訂正する」といった使い方が正しいといえます。
例:表示されている値段が間違っていたので、訂正した。
変更の意味・使い方
変更の意味は、「すでに決められている物事などを変えること」だそうです。
ニュアンスとしては、一部を直すのではなくすべてをガラッと変えてしまう感じですね。
例:こんなに中身を変えてしまったら、修正ではなく変更だ!
修正・訂正・変更の違いは?
「修正」は対象物に必ずしも間違いがあるわけではないけれど直すことで、「訂正」は対象物の間違いを直すことです。
自分にミスがある場合はどちらを使っても大丈夫ですが、「訂正」を使ったほうが謝意を相手に伝えることができます。
一方で、相手にミスがある場合に「訂正」を使ってしまうと、上から目線の言い方になってしまいます。
このような場合は「修正」を使ったほうが無難でしょう。
「変更」は決定事項を変えることです。
対象物の間違いの有無は問題ではありません。
大きな内容変更の場合は、修正や訂正ではなく「変更」を使うべきでしょう。
まとめ
- 修正は間違いや不十分と思われる箇所を直すこと。対象物に間違いがあるとは限らない。
- 訂正は誤りを正しく直すこと。対象物に必ず間違いがある。
- 変更は決定事項を変えること。対象物の間違いの有無は問題とされない。
人間関係を丸く収めたいのであれば、相手にミスを直してもらいたい場合には「修正」、自分のミスを直す場合には「訂正」、大きな内容変更は「変更」を使うのが良いですね。