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知識・教養

間違いやすい日本語42選!あなたはいくつ正しい意味がわかりますか?

間違いやすい日本語

日本語って難しいですよね。

間違って使ってしまうと、恥をかいたり、相手を怒らせてしまうことも…。

そこで今回は、間違いやすい日本語とその意味をまとめてみましたので、是非ご覧ください。

あなたはいくつ正しい意味がわかりますか?

意味を間違いやすい

五月晴れ

〇 梅雨の晴れ間、梅雨の合間の晴天
× 五月の晴れ

日本語博士

しかし間違った意味が定着してしまったので、今では「五月の晴れ」という意味でも使われるそうじゃよ。

にやける

〇 男性がなよなよしている様子
× 声を出さずに薄笑いを浮かべる

日本語博士

つまり女性に「にやける」を使うのはおかしいってことじゃな。

割愛する

〇 惜しいと思うものを省略したり捨てたりすること
× 不必要だから省略する

日本語博士

省略することには変わりはないけど、惜しい気持ちがあるかどうかがポイントじゃな

さわり

〇 肝心なところ
× 最初の部分、一部分

日本語博士

「話のさわりだけ聞かせて」ってよく言うけど、あれは本当は「大事な部分を聞かせて」という意味なんじゃな。

浮き足立つ

〇 不安や恐れで落ち着きを失うこと
× ウキウキしている様子

日本語博士

「明日はデートだから浮き足立っている」というのは、「デートが不安で仕方ない」という意味になってしまうぞ。

辛党

〇 甘い物よりもお酒が好きな人
× 辛い物が好きな人

日本語博士

ちなみに「甘党」は、「酒よりも甘いものが好きな人」という意味じゃよ。

たそがれる

〇 日が暮れること、人生の盛りを過ぎること
× 物思いにふけっている様子

日本語博士

ちなみに「黄昏時(たそがれどき)」は、「日没後、薄暗い時」のことじゃよ。

破天荒

〇 今まで誰も成し得なかったことを行うこと
× 豪快で大胆不敵なこと

日本語博士

余談じゃが、破天荒芸人で有名な平成ノブシコブシの吉村さんは破天荒の意味を間違って覚えていたらしいよ。

檄(げき)を飛ばす

〇 自分の主張や考えを人々に知らせて同意を求めること
× 気合を入れる、激励する

日本語博士

「檄を飛ばす」には、「人々を文書で招集する」という意味もあるよ。

気が置けない

〇 遠慮する必要が無い、気を遣う必要が無い
× 気を許すことが出来ない、油断できない

日本語博士

ちなみに「気”が”置けない」「気”の”置けない」どっちでも正しいよ。

なし崩し

〇 物事を少しずつ片づけていくこと
× 流れにまかせること、うやむやにすること

日本語博士

しかし現在では新聞やニュースでも間違った意味で使われることも多いんじゃ。

姑息

〇 一時しのぎ、間に合わせ
× 卑怯、ケチ

日本語博士

「姑息な手」とよく言うけど、正しい意味は「一時しのぎの手」ということなんじゃな。

確信犯

〇 思想的・道徳的・宗教的・政治的な確信にもとづいて行われる犯罪
× 悪いことと分かっていながら故意に行う行為

日本語博士

「あの人は確信犯だ」と言うと、正しくはめちゃくちゃ悪い奴になってしまうの。

敷居が高い

〇 負い目がある相手に会いに行きにくい
× ハードルが高い

日本語博士

「高級レストランは敷居が高い」と言うと、正しくは「以前なにか不義理なことをしたから行きにくい」という意味になってしまうぞ。

小春日和

〇 秋の終わりから冬の始まりのころの晴れて暖かな気候
× 春のような暖かい天気

日本語博士

春に「今日は小春日和だね」って言うのは実は間違いなんじゃな。

潮時

〇 物事を行うのにもっとも適した時期
× 物事の引き際、終わりの時期

日本語博士

カップルが「私たち、潮時ね」と言うのは正しくはすごく良い時期という意味なんじゃな。

煮詰まる

〇 十分に議論をして、結論が出る状態になる
× 行き詰まる

日本語博士

「煮詰まる」には「長時間煮て水分がなくなる」という物理的な意味もあるぞ。

違いを間違いやすい

愛想・愛嬌

  • 愛想 人に良い印象を与えるために意識的に行う態度や動作
  • 愛嬌 身に着いた愛らしさ
日本語博士

ちなみに「振りまく」のは愛想ではなく愛嬌が正しいよ。

俄然・断然

  • 俄然 突然
  • 断然 強調
日本語博士

「俄然おもしろい」ではなく、「断然おもしろい」というのが正しい使い方じゃな。

役不足・力不足・役者不足

  • 役不足 能力に対して役目が軽すぎること
  • 力不足 与えられた仕事や役目を果たす能力が無いこと
  • 役者不足 造語
日本語博士

「役者不足」は辞書に載っていない造語じゃから使わないほうが無難じゃな。

爆笑・失笑・苦笑

  • 爆笑 大勢の人が一度に笑うこと
  • 失笑 おかしさをこらえきれずに吹き出すこと
  • 苦笑 心の中に不快な気持ちを持ちながら仕方なく笑うこと
日本語博士

一人では「爆笑」にはならないんじゃな。

退職・離職・辞職・解雇

  • 退職・離職 勤めていた職場を辞めること
  • 辞職 自分の意思で仕事を辞めること
  • 解雇 雇用主が一方的に仕事を辞めさせること
日本語博士

ちなみに平社員が退職する時、会社に出すのは「辞表」ではなく「退職願(退職届)」が正しいぞ。

来週・翌週

  • 来週 現在から見て次の週
  • 翌週 話題となっているある時から見て次の週
日本語博士

どの時間を基準にするかで言い方が変わってくるんじゃな。

おざなり・なおざり

  • おざなり その場限りのいい加減な言動
  • なおざり いい加減にしたまま放っておく
日本語博士

「おざなり」はいい加減ながらも何かはしている、「なおざり」は何もせずに放り出している、と覚えればいいの。

以来・以降・以後

  • 以来 ある時から今までずっと
  • 以降 (その時も含んで)ある時から後
  • 以後 今からのち、以降と同じ意味
日本語博士

微妙なニュアンスの違いじゃな

弱冠・若干

  • 弱冠 20歳の男性
  • 若干 ほんの少し
日本語博士

「弱冠」は最近では10~20代にも適用されることが多いぞ。
「弱冠14歳で」という使い方も現代ではOKかもしれぬな。

暖かい・温かい

  • 暖かい 自然の力による温度に左右されるものに使う
  • 温かい 人の心や言動に使う。また、人の意志によってものの温度を上げる時にも使う
日本語博士

「温かい→熱い」「暖かい→暑い」と考えるとわかりやすいぞ。

速攻・即効・速効・即行

  • 速攻 速いスピードで攻める様子
  • 即効 すぐに効果が現れる・結果が出ること
  • 速効 早く効果が現れること
  • 即行 すぐに実行すること
日本語博士

「速」という漢字は時間的な速さ、「即」という漢字はその場ですぐやることを表しているから、そう考えれば意味もイメージしやすいの。

移す・写す・映す

  • 移す ヒト・モノ・コトを別の場所・状態に動かすこと
  • 写す もとの姿を他のものにそのまま、または似せて絵・文字・画像などで表すこと
  • 映す ものの姿や影を光の反射で鏡や水面に投影すること
日本語博士

「移す」は明らかに違うからわかりやすいが、「写す」「映す」は漢字の成り立ちを知っておくことで間違わずに覚えられるぞ。

解放・開放

  • 解放は「束縛や制限から自由になること」
  • 開放は「自由に出入りをさせること」「的」と一緒に使う場合
日本語博士

束縛されているかどうかを基準に考えるとわかりやすいぞ。

使う・遣う

  • 「使う」は、自分のために、周りのものや人を利用すること。
  • 「遣う」は、相手のために、自分の持っているものを差し出すこと。送り出すこと。
日本語博士

現代では「遣う」という漢字を「使う」機会も減ってきておるようじゃの。

直す・治す

  • 直すは、壊れたもの・乱れたものをよい状態に戻すこと。
  • 治すは、病気・怪我をもとのよい状態に戻すこと。
日本語博士

なおす対象が病気や怪我か、それ以外かと考えるとどっちを使うかわかりやすいぞ。

適用・適応

  • 適用は一般的な規則や定理を具体的な事例に当てはめること
  • 適応は環境に合わせて行動・考え方を変えること、生物が生理的・形態的に変化すること
日本語博士

ちなみに「摘要」は、「重要な箇所を抜き書きすること。また、その抜き書きしたもの。」という意味じゃぞ。

見る・観る・視る

  • 見るは、目に映る物を特別な目的を持たずにみること
  • 観るは、芝居やスポーツなどを楽しんで鑑賞すること
  • 視るは、対象物を詳しく調べたり観察すること
日本語博士

基本的には「見る」で問題ないが、その意味を強調したい場合は「観る」や「視る」を使うぞ。

産む・生む

  • 産むは出産・分娩すること
  • 生むは出産・分娩も含め新たにこの世に生じること
日本語博士

「生む」は広い範囲の意味で使えるから、迷ったら「生む」を使うと間違いないぞ。

調整・調節

  • 調整は「使えない」もの・状態を使えるように整えること。混沌とした状態を使いやすく整えること。
  • 調節は今よりももっと良い状態にすること。物事を快適な状態にすること。
日本語博士

使えないものを良くするのか、使えるけどより良い状態にするのかの違いじゃな。

改訂・改定・改正

  • 改訂は文字や文章を直すこと
  • 改定は以前のものを単に新しくすること
  • 改正は以前のものを正しく直すこと
日本語博士

何を「改める」のかを考えるとわかりやすいぞ。

修正・訂正・変更

  • 修正は間違いや不十分と思われる箇所を直すこと。対象物に間違いがあるとは限らない。
  • 訂正は誤りを正しく直すこと。対象物に必ず間違いがある。
  • 変更は決定事項を変えること。対象物の間違いの有無は問題とされない。
日本語博士

安易に訂正を使ってしまうと上から目線になってしまう危険性があるので注意じゃぞ。

回答・解答・返答

  • 回答は答えをかえすこと。口頭でも文書でも良い。
  • 解答は問題などを解いて答えること。
  • 返答は口頭で答えをかえすこと。
日本語博士

口頭で答えを返すのかどうかによっても変わってくるぞ。

留意・注意

  • 留意は、物事に対して意識をある程度長くとどめること
  • 注意は、差し迫った具体的な危険に対して意識を注ぐこと
日本語博士

対象の危険度合いに注目するといいぞ。

不信・不振・不審

  • 不信は「信じない」という意味
  • 不振は「勢いやいつもの調子が出ない」という意味
  • 不審は「合点のいかない点があり、疑わしく思う」という意味
  • 不信は信じられないという結論に達している場合、不審は完全に否定はしていないが疑わしいと思っている場合に使う
日本語博士

不信と不審の違いが少しややこしいので注意じゃ。

溜まる・貯まる

  • 溜まるは「一ヶ所に少しずつ集まって多くなる」という意味
  • 貯まるは「金銭が蓄えられて少しずつ多くなる」という意味
日本語博士

何が集まるのかを判断基準にすると良いぞ。

日本語を正しく使おう

間違えやすい日本語をまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?

真逆の意味として誤用される日本語も多いので、人と接する時に誤解を生んでしまう危険性もあります。

最近では誤用のほうが一般的に使われる日本語も多いですが、人前で恥をかかないよう、正しい意味を覚えておきたいところですね。

日本語博士

他にも間違えやすい日本語はいっぱいあるが、今回は”割愛”させていただこう。