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知識・教養

差す・指す・刺す・挿す・止すの違い・意味と使い分け 他にもいろんな「さす」を紹介

「差す」、「指す」、「刺す」、「挿す」、「止す」。

どれも「さす」と読むこの漢字。では、かんざしを「さす」はどれでしょう?

実は他にも「さす」と読む漢字があることをご存じでしたか?

それぞれの漢字の正しい意味と使い方を調べてみました。

差すの意味・使い方

1) 光など、そこになかったものが現れる
例:雲が切れて日が差す。
例:景気に陰りが差す。
例:頰に赤みが差す。

2) 手で物を上の方に上げる/かざす
例:傘を差す。

3) ある物に他の物を加え入れる
例:目薬を差す。
例:花瓶に水を差す。
例:紅を差す。

4) その気分や気持ちが起こってくる
例:魔が差す。
例:嫌気が差す。

5) 競馬で、ゴール間近で先行する馬を追い抜く
例:先行馬を差す。

指すの意味・使い方

1) 指などで目標とする事物や場所・方向などを示す
例:東の方向を指す。
例:時計の針が5時を指す。
例:授業で2回指された。

2) 将棋で、駒を進める / 将棋のゲームをする
例:将棋を指す。

刺すの意味・使い方

1) 尖った物を突き入れる
例:針を刺す。
例:蚊に刺される。

2) 野球で、走者をタッチアウトにする
例:一塁ランナーを牽制球で刺す。

挿すの意味・使い方

1) 細長いものを入れる、挟む
例:家の鍵を挿す
例:花瓶に花を挿す

止すの意味・使い方

1) 中途でやめる / し残す / 中止する
例:本を読み止したまま出掛ける

他の「さす」

射す 「差す」の1)と同義

1) 光が照り入る
例:西日が射す

鎖す 「差す」の3)と同義

1) 戸口・錠・栓などを閉ざししめる
例:戸口にかんぬきを鎖す

注す 「差す」の3)と同義

1) 液体などをそそぎこむ
例:目薬を注す

点す 「差す」の3)と同義

1) いろどりをする / 色をつける
例:口紅を点す

※これらの「さす」は一般的にはあまり使われず、「差す」を使うことがほとんどです。

まとめ

  • 差すは、
    1) 光など、そこになかったものが現れる
    2) 手で物を上の方に上げる/かざす
    3) ある物に他の物を加え入れる
    4) その気分や気持ちが起こってくる
    5) 競馬で、ゴール間近で先行する馬を追い抜く
  • 指すは、
    1) 指などで目標とする事物や場所・方向などを示す
    2) 将棋で、駒を進める / 将棋のゲームをする
  • 刺すは、
    1) 尖った物を突き入れる
    2) 野球で、走者をタッチアウトにする
  • 挿すは、
    1) 細長いものを入れる、挟む
  • 止すは、
    1) 中途でやめる / し残す / 中止する
  • 射す、鎖す、注す、点すは、
    一般的に「差す」を使う

さて、かんざしを「さす」はどれだったでしょうか。
この場合、「細長いものを入れる」に当たるので、「挿す」を使います。

今回は、いろんな「さす」の意味や使い方についてご紹介しました。