「制作」と「製作」。
意味としては何かを作るんだなとわかりますが、この2つの違いは何なのでしょうか?
「映画制作」と「映画製作」はどっちも見る気がしますし、正しい意味と使い方を調べてみました。
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制作の意味・使い方
制作の意味は、「映画や番組などの芸術作品を作ること」だそうです。
なので、映画やアニメ、ゲームなどを作る場合は、「制作」を使うのが正しいということになりますね。
例:将来ゲーム制作にたずさわる仕事がしたい。
製作の意味・使い方
製作の意味は、「道具や機械などを使って物品を作ること」。
なので、「工場で自動車の部品を製作する」というような使い方が正しいですね。
例:模型の飛行機を製作する。
紛らわしい!制作と製作の違いは?
上記2つの違いはわかりやすかったと思いますが、「製作」のほうにも「映画などを作ること」という意味がありました!
「え?どっちを使ってもいいの?」と混乱しそうになりましたが、細かい使い分けがあるようです。
芸術作品を作るという意味合いで使う場合、
・制作のほうは「創作活動として」作る
・製作のほうは「プロデュースして」作る
と言う風に分けられます。
映画の場合
よく挙げられる例を出すと、ディズニー映画の場合、「制作はピクサーで、製作はディズニー」となっています。
ピクサーは芸術作品として映画を「制作」し、ディズニーは商品としてその映画をプロデュースして「製作」しているわけですね。
う~ん、ややこしい。
学校・保育園の場合
もう1つ例を挙げると、学校の授業で作品を作る場合、
・美術や書道は「制作」
・技術や家庭科は「製作」
となるようです。
技術や家庭科はコテや包丁などの物を使って作るものなので「製作」
美術や書道は物を使って作るものですが、創作的な芸術作品なので「制作」
というわけですね。
保育園で粘土工作をする時は「粘土制作」というのが正しい表記になります。
英語でもややこしい?
ちなみに余談ですが、「制作」と「製作」、英語にするとどちらも「production」になります。
日本語だけでなく英語でもややこしいんですね。
いや、そもそもそこの使い分けが無いだけかもしれませんが。
まとめ
②製作は道具を使って作品を作る、もしくはプロデュースして芸術作品を作ること
とてもややこしい単語ですが、基本的には「芸術品は制作、実用品は製作」と覚えておくといいでしょう。
ただし、芸術品を作る際には、作る側は「制作」ですが、それを売り出していく側は「製作」となります。