一向・一行の意味・違い・読み方と使い分け

一向・一行

「一向」と「一行」。

皆さんはこの二つの言葉をどう読みますか?

こうして並べると、「いっこう」と読む方が多いのではないでしょうか。

しかし、それぞれ別の読み方もあります。

一向は「ひたすら」(当て字)とも読みますし、一行は「いちぎょう」とも読みます。

今回は、一向と一行の意味・違い・使い分けに加えて読み方についても調べてみました。

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一向の読み方・意味・使い方

一向の読み方は2つに分けられます。

1つは「いっこう」、もう1つは「ひたすら」です。

(「ひたぶる」という読み方もありますが、現在はあまり使われないですし意味的にも「ひたすら」と同じなので今回は割愛します。)

それぞれの読み方をした場合の意味は以下のようになります。

いっこう:
①心を一つに向けるさま
②全く

ひたすら:
①心を一つに向けるさま

意味的にも両者は似ているようですね。

もともと中国で使われていた一向(イッコウ)という漢字が日本に入ってきた時、日本にも同じような意味の「ひたすら」という言葉があり、表記する際に一向を当て字として使いました。

このため、読み方は違えど両者の意味は似ているのです。

その後、使い分けが進んでいきました。

「ひたすら」と読む場合は主に「心を一つに向けるさま」という意味で使われ、他方で「いっこう」の場合は「全く」という意味で使われるようになったのです。

最後に例文をみてみましょう。

例:周りに悪口を言われようが一向(いっこう)に平気だ。

例:強い口調で警告されても一向(いっこう)に動じない。

例:遭難者の無事を一向(ひたすら)祈る。

例:膝が痛くても一向(ひたすら)走り続けた。

一行の読み方・意味・使い方

一行の読み方も、同じく2つに分けられます。

「いっこう」「いちぎょう」です。

(「ひとくだり」という読み方もありますが、意味的は「いちぎょう」と大体同じなのでこちらも割愛します。)

それぞれの読み方に即した意味は以下のようになります。

いっこう:
①旅などを一緒にする人達
②1つのおこない

いちぎょう:
①文章の中にある文字の一列

こちらは読み方によって意味が全然違いますね。

「行」という漢字は様々な意味を持っており、「コウ」と読む場合は「動いて進む」、「ギョウ」と読む場合は「文字の並び」を表すからです。

こちらも例文をみておきましょう。

例:お伊勢参りの一行(いっこう①)が道を通り過ぎる。

例:視察団一行(いっこう①)が空港に到着した。

例:一行(いっこう②)一言に気を付けて生活する。

例:読書感想文を見直し余計な一行(いちぎょう②)を削除した。

一向・一行の違いは?

「一向」と「一行」のそれぞれの読み方・意味・使い方はおわかりいただけたでしょうか?

ここでは両者に共通の読み方である「いっこう」と読む場合の違いを念のため整理しておきましょう。

一向(いっこう):
①心を一つに向けるさま
②全く

一行(いっこう):
①旅などを一緒にする人達
②1つのおこない

読み方は同じですが意味的には違っているため、使い分けに迷う場面は少ないと思われます。

まとめ

それでは今回調べたことをまとめておきます。

  • 一向の読み方は「いっこう」と「ひたすら」の2つ。
  • 「いっこう」と読む場合は「全く」、「ひたすら」と読む場合は「心を一つに向けるさま」という意味で使われる。
  • 一行の読み方は「いっこう」と「いちぎょう」の2つ。
  • 「いっこう」と読む場合は「①旅などを一緒にする人達、②1つのおこない」、「いちぎょう」と読む場合は「文章の中にある文字の一列」という意味で使われる。

漢字が同じでも読み方が違えば意味も違ってきます。

逆に読み方が同じでも漢字が違えば、これまた意味が違ってきます。

当たり前のことではありますが日本語の奥深さを改めて感じますね。

この記事を書いた人:山下

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