「ほけん」という言葉には、「保健」と「保険」という2つの漢字があります。
どちらも日常生活でよく目にする言葉ですが、いざ使おうとするとどっちが正しいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、「保健」と「保険」の意味や使い方の違いを、例文や英語表現も交えて分かりやすく解説します。
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
「保健」とは?
意味
健康を保つこと。
広辞苑(岩波書店 第7版)より
「健康を保つこと」を意味する言葉です。
病気にならないよう予防したり、健康を維持・増進するために活動したりと、健康的な生活を送るための取り組みを指します。
病気の「予防」や健康の「維持」がキーワードになります。
例文
- 学校では保健室でけがの手当てや体調不良の対応が行われます。
- 保健指導で正しい食生活や運動習慣について学びました。
「保険」とは?
意味
①人の死亡・火災などの偶発的事故の発生の蓋然性が統計的方法その他によってある程度まで予知できる場合、あらかじめ一定の掛け金(保険料)を互いに拠出しておき、積立金を用いてその事故(保険事故)に遇った人に一定金額(保険金)を与え、損害を填補する制度。
②物品などで、確実などの保証。
③比喩的に、うまく行かない時のために準備しておく別の手段。
広辞苑(岩波書店 第7版)より
病気や事故など万が一に備え、あらかじめお金を出し合って必要なときに補償を受ける仕組みのことです。
このほか、製品の故障などに対する保証として使われることや、「失敗した場合に備える別の手段」といった比喩的な使い方もあります。
補償・保証・備えという意味合いで、幅広く使われるのが「保険」の特徴です。
いざという時の「安心」を得るための備えが「保険」。
例文
- 医療費が高額になったときは健康保険でカバーされます。
- メーカーの保険があるので安心して使えます。
- 失敗したときの保険として、予備の企画を用意しておきました。
使い分けのポイント
- 保健:健康になるための行動
- 保険:何かに備える安心の仕組み
「保健」は、健康を保つこと
保健は「健康を保つこと」が目的です。
病気になる前の予防、健康的な生活習慣の指導、学校の保健室や行政の保健事業など、主に人の健康維持に関する場面で使われます。
身体や生活習慣に直接関わる活動を指すのが特徴です。
「保険」は、何かが起こったときのための備え
保険は「何かが起こったときのための備え」を意味します。
医療費の補助だけでなく、生命・自動車・火災などの保険制度、商品の保証、あるいは計画のバックアップまで、経済的・心理的に安心を得る仕組み全般に使われます。
使われる範囲が広く、比喩的にも使われる柔軟な言葉です。
英語で表すと?
「保健」の英訳
主な訳語:
- health
保健全般を指す。 - health education
教科としての「保健」。
例文:
- The school has a health room for students who feel unwell.
→ その学校には、具合が悪くなった生徒のための保健室があります。 - Health education is important for preventing lifestyle diseases.
→ 生活習慣病の予防には、保健教育が大切です。
「保険」の英訳
主な訳語:
- insurance
病気・事故・災害などに備える制度としての「保険」。 - guarantee
製品やサービスに対して一定期間の品質や性能の保証としての「保険」。 - backup plan
計画がうまくいかなかった場合に備えて用意する予備の手段としての「保険」。
例文:
- I have life insurance.
→ 生命保険に加入しています。 - This product comes with a one-year guarantee.
→ この製品には1年間の保証が付いています。 - I prepared a backup plan just in case.
→ 念の為の保険として、予備の計画を用意しておきました。
まとめ
「保健」と「保険」は、同じ読みでも意味が異なり、使う場面も大きく違います。
- 保健:健康を守るための活動(予防・指導・教育など)
- 保険:経済的補償制度/物の保証/予備手段としての備え
保健は「健康」に限定される一方、保険は金銭面の備えから日常的な比喩表現まで幅広く使われます。
文脈によって意味が変わるため、注意して使い分けましょう。