ワンちゃんは、その時代時代で人気の犬種が変わります。
一時期はトイプードルが流行り、続いてチワワ、最近ではポメラニアンでしょうか。
毎年流行りが移りゆく中で、安定の人気を誇っているのがマルチーズなのです。
なぜなら、見た目が可愛いのはもちろんですが、歴史的に見ても、人に愛されるためだけに存在したマルチーズ。
愛さずにいられない良さがいっぱいなのです。
今回はそんなマルチーズの魅力に迫ります。
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
マルチーズの特徴
小さな体
最近では、基準より小さかったり大きかったりするマルチーズもいますが、基本的にマルチーズは、体高およそ25cmで体重は3.2kg以下のサイズになります。
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純白の美しい被毛
マルチーズの最大の特徴は、美しい真っ白い被毛です。
1本1本が細くまっすぐです。
被毛の手入れをすればするほど、被毛は光り輝き、日に反射するマルチーズはまさに「白い天使」と比喩される意味がわかります。
また、トリミングが必要なワンちゃんなので、常にいろんなヘアスタイルを楽しめ、その都度雰囲気の違うワンちゃんになれます。
小さい顔に黒い3つの点と小さな口
続いてマルチーズの顔。
真っ白い毛の中に、真っ黒い丸い目と、真っ黒い鼻。
そして、小さな黒いおちょぼ口。
「目は口ほどに物を言う」といいますが、マルチーズの大きな丸い目は、本当にいろんなことを語ってくれます。
また、ワンちゃんを飼ったことがある人ならわかるはず。
マルチーズが笑うと、小さなおちょぼ口の口角が上がり、倒れそうになるくらい可愛くてキュンとなりますよ。
マルチーズの性格
マルチーズを語ると一晩中語れるくらいなのですが、何とかマルチーズの性格をまとめてご紹介いたします。
聡明で順応性がある
マルチーズはただ可愛いだけではないのです。
教えたことを学習するのが早く、しつけトレーニングで苦労することはありません。
褒められることも大好きなので、褒めまくってトレーニングすると一気にいろんなことを覚え、応用的に、その場の状況に応じて、臨機応変な対応もしてくれるようになります。
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愛情深いハチ公ではなく「マル公」
一度信頼関係を築いた相手には、とことん心を開いてくれます。
家族が仕事から帰ってくる時間を大体把握できるようになり、玄関先で「ハチ公」のように家族が帰るまで動かなくなります。
感受性が豊かなので、家族がウキウキして騒いでいると、一緒に笑顔でしっぽフリフリで参加してきます。
逆に誰かが凹んでいると、しばらくその人の横にぴったり寄り添い離れません。
とにかく家族の一員なんだという行動を常にとってくれます。
デリケートはハートの持ち主
愛情深いが故なのでしょうか。
デリケートな性格も持ち合わせています。
あまりにお留守番が多かったり、家族がみんな忙しく相手をしてあげない時間が続くと、意気消沈した状態が続いてしまいます。
1週間旅行で、ワンちゃんをどこかに預けてしまった時など、ストレスで体調を崩すこともあるくらいデリケートです。
また、甘えるのも大好きです。
素直に気持ちをぶつけてきます
とにかくマルチーズは、喜怒哀楽がわかりやすいです。
嬉しい時は体全体で表現してくれます、しっぽフリフリしすぎて、お尻全体が揺れ揺れになり、顔は100%スマイルになります。
逆に不機嫌な時は、口が一文字になり目が据わります。
寂しい時は、マジかというくらい、目に涙をためて訴えてきます。
穏やか
運動大好きなアグレッシブなワンちゃんに比べると、マルチーズも室内ではしゃいで走り回りますが、絶対的に穏やかです。
きゃんきゃん吠えるタイプでもないので、年配の方でも飼いやすいワンちゃんです。
マルチーズを飼う際の注意点3つ
マルチーズの性格でもご紹介したように、本当に愛玩犬の鏡といえるくらい飼いやすく、愛らしいマルチーズですが、飼う上で注意しなければならないことがあります。
正しいしつけトレーニングを
マルチーズは本当に賢いワンちゃんなので、正しくトレーニングをすれば、物覚えもよく、本当に飼い主さんを助けてくれる頼もしいパートナーになります。
でも、一貫性のないトレーニングや、中途半端なトレーニングをしてしまうと、そんな中途半端さを見透かされ、いうことを聞いてくれないただのわがままワンちゃんになってしまいます。
特に、本来は無駄吠えをしないマルチーズですが、方法を間違えるととにかく吠えるようになってしまいます。
長時間の留守番は厳禁です
マルチーズは人が大好きで、特に家族を大事にします。
なのであまりに留守番が多いと、ただでさえデリケートなワンちゃんに、かなりのストレスがかかり、それが原因で病気になることも。
ワンちゃんを飼う上で、たまに留守番ということは仕方ありませんが、長時間の留守番は、マルチーズには向きませんので注意が必要です。
●良い子にお留守番してもらうためのマルチーズのしつけ方 ケージは必要?
甘やかし過ぎるといろんな問題が発生するかも?
マルチーズは可愛いです。
可愛がれば可愛がるほど、甘えてきてくれ、それがまた可愛いです。
が、それをずっと続けてしまうと、ワンちゃんの方がそれを当たり前としてしまい、少しでも甘えられないとストレスになってしまったり、不安分離症につながります。
極度な可愛がりは双方にとって良くありません。
まとめ
- マルチーズは体高およそ25cmで体重は3.2kg以下のサイズで、「白い天使」と比喩されることがあります。
- マルチーズは人と寄り添うことが大好きで、賢く愛情深いです。
- マルチーズには、正しい一貫性のあるしつけトレーニングが必要なのと、長時間の散歩には向きません。また、極度に可愛がり過ぎると不安分離症になる恐れがあるので注意が必要です。
マルチーズは、本当に飼いやすいワンちゃんです。
飼い易いというのは、おそらく飼い主だけが一方的に努力してマルチーズに近づくということではなく、マルチーズからも歩み寄ってくれるから、飼い易いと感じるのかもしれません。
そう感じることができるほど、マルチージは人の気持ちに敏感に反応します。
被毛の手入れなどは他のワンちゃんよりやや手間はかかりますが、それくらいどうってことないというくらいの、いっぱいの愛情をくれるのがマルチーズです。