ペットを飼うとき、いろんな視点で「飼う子」を選びますよね。
体の大きさや、気立てのよさ、人に懐きやすいかそうでないか・・・など。
集合住宅であれば、鳴き声の大きさも気になります。
でも、やっぱり一番気になるのは「性別」ではないでしょうか?
ペットショップにいるワンちゃんやネコちゃんには、「犬種・年齢(月齢)・性別)を書いたカードが貼られていますよね。
ペットの性質を知ることは、動物を飼育する上では欠かせない要素です。
では、セキセイインコを飼う場合はどうでしょう?
実は、セキセイインコはある程度成長するまで、性別の区別は付きません!
「セキセイインコの男の子をください」・・・どんなベテランスタッフさんでも選びだすことは「ほぼ不可能」なのです。
今日は、「なんとなくオスだと思っていたら、どうやらメスだったらしい」セキセイインコを飼っている私がお話させていただきます!
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
インコの性別の見分け方
セキセイインコは、ある程度大きく成長すれば「目で見て」性別が分かるようになります。
他のインコは、ある程度大きくなって特有の行動が見られない限り、いつまでも性別は謎のままです。
性別は〇〇をチェック!
セキセイインコの顔と、コザクラインコの顔を見比べてみましょう。
クチバシの上に、セキセイインコは「鼻」が付いてますよね。
もちろん、コザクラインコにも鼻は付いていますが、セキセイインコのように露出しておらず、羽毛の中に隠れています。
(コザクラインコが水浴びをした後などは、羽毛が濡れてちいさくて可愛い「鼻の穴」が見えます。)
セキセイインコの「鼻」は、別名「ろう膜」といいます。
この「ろう膜」の色が、性別を表すポイントです。
ホルモンバランスが現れる、人間にもない機能がセキセイインコの鼻には備わっているのです。
セキセイインコの性別は、いつわかる?
人間がホルモンバランスの影響を受け、「男らしい体」「女らしい体」に変わるのは「第2次成長期」と呼ばれる時期ですよね。
人間の赤ちゃんが、パッと見て男の子なのか女の子なのか分からないように、セキセイインコもヒナのときに性別の推測をすることはできません。
端的に言えば「鼻(ろう膜)の色」が変化があるまで、見た目では判断できないのです。
ろう膜の色が変わりだす時期は、生後半年くらいからと言われています。
オスの場合はブルー、メスの場合はベージュ~ピンクといった色に近づいていきます。
もっと早くわかるパターンも
しかし、ろう膜の色が変わりだす前に、メスであればタマゴを生む場合があります。
反対のケースで、オスの子であれば「求愛の吐き戻し」の行動を始める場合があります。
このように、ろう膜の変色が始まる前に「性別特有の行動」で性別が分かる場合があります。
オス・メスで性格は違うの?
メスの性格
メスの方が「攻撃的で気が強い」と言われています。
タマゴを暖めて子育てをするための本能でしょうか、ちょっとしたことで大騒ぎします。
わが家のお嬢様は、見たことない葉っぱを与えると「キャー!!なにこれ!!」と言わんばかりに騒ぎます。
人間の女性と、こんなところはちょっと似ていますよね?
オスの性格
オスは、そんなメスと比べると随分とおっとりしています。
おしゃべりも、求愛する側のオスの方が上手で、メスよりも早く言葉を覚えてくれます。
性別によって育て方は変えるべき?
オス・メスによって育て方を変えなければならないのは、「発情を促すような飼育を避ける」ことです。
メスは愛情を感じる相手が出来ると、タマゴを生もうとします。
その対象は必ずしも同じインコとは限らず、飼い主を発情の対象とすることもあります。
タマゴはときに、インコの体を危険にさらす可能性があります。
お腹の中でタマゴが割れたり、大きくなったタマゴがお腹に詰まったりすると、インコの生命を脅かすことに繋がります。
必要以上の栄養や、病気の時以外の過度の保温なども発情を促す原因になりますので気をつけましょう。
まとめ
- セキセイインコの性別は、大きくなるまで分からない!
- 大きくなったら、鼻の色が変化する!
- オスの鼻はブルー、メスの鼻はベージュ・ピンクっぽく変化する!
- 成長過程で、急な鼻の色の変化に注意する!
- 鼻はホルモンバランスのバロメーター!
私が飼っているセキセイインコはメスのようです。
ろう膜が、薄~いブルーに見えていたので勝手にオスだと思っていました。
ある日インコの顔を見たとき、「あれ?鼻の色がベージュになっている・・・」と気が付きました。
ネットで調べてみると「オスの鼻の色が、赤みがかってきた場合はホルモンバランスが崩れている可能性が考えられる」と書いてありました。
すぐにインコをお医者さんへ連れて行きましたところ「この子は・・・たぶんお嬢さんですよ!」と言われてしまいました。
まだ若すぎて(当時1歳半程度)ホルモンが問題を起すほどのレベルには至っていないと分かりました。
たぶん、今までが幼すぎて「青みがかって見えていた」鼻が、メスとして成長してきたためにベージュになったのでしょう、という説明を受けました。
このように、インコの鼻の色はホルモンバランスを表す部位ですので、「あれっ?」と思ったらお医者さんに連れて行ってみてくださいね!