「爆笑」・「失笑」・「苦笑」は、よく見る言葉ですね。
どんな笑いなのか調べてみましたら、私が日頃、間違って使っていたものもありました。
みなさんも、間違って覚えていないか、チェックしてみませんか?
▼目次(クリックで見出しへジャンプ)
爆笑の意味・使い方
「爆笑」といえば、テレビのお笑い番組の「爆笑ナントカ」を思い起こしますね。
面白い漫才やコントで、会場のお客さんたちが、一斉に大笑いするような状況が「爆笑」です。
つまり「爆笑」とは、大勢の人が、どっと一度に笑うことです。
一人だけで大笑いすることを「爆笑」と表現するのは、間違いです。
正しくは「大笑い」などですね。
失笑の意味・使い方
「失笑」とは、おかしさをこらえきれずに吹き出すことです。
「笑いを失う」と書くことから「笑えないほどあきれる」と思っている人が多いのですが、そうではありません。
「失」には、中に押さえ込んでおくべきものを、うっかり外へ出してしまう、という意味があります。
たとえば「失火」は、「火」を、つい外にもらしてしまうことですね。
「失笑」も、押さえるべき「笑い」を、押さえきれず外にもらすことです。
ですから、笑うべきではないような場面で、つい笑ってしまった、というときに使われます。
また、「失笑を買う」となると、「愚かな言動をして笑われる」という意味が強くなります。
ここから「失笑」を「ばかにして笑う」「あざ笑う」と取る人もいます。
しかし、「失笑」自体は、ばかにするというよりは、思わず笑ってしまう様子で、自然と笑いが吹き出すような感じです。
あざ笑うと言いたい場合は「冷笑」「嘲笑」の方が近いでしょう。
苦笑の意味・使い方
「苦笑」は、心の中に、自分や他人に対して、不快な気持ち・とまどいの気持ちを持ちながら、仕方なく笑うことです。
心の中で苦々しく思いながら、それを隠すために笑う、「苦い笑い」→「苦笑い」→「苦笑」です。
動揺をまぎらす笑いとも言えます。
爆笑・失笑・苦笑の違いは?
「爆笑」は一人ではなく、大勢で笑うことです。
明るく元気の良い笑いですね。
「失笑」は、「爆笑」よりは「閉じた笑い」とでも言えましょうか。
笑ってはいけないんだけど、こらえられないよ…と、思わず笑ってしまう笑いです。
「苦笑」は、素直な笑いではなく、心の中の何かをごまかすような、隠すような気持ちを持ちながら笑うことです。
対象が、他の人だけでなく、自分自身であることも多い笑いです。
まとめ
- 「爆笑」は、大勢の人が、いっせいに笑うこと。
- 「失笑」は、(笑うべきではない場面で)おかしさをこらえきれずに笑ってしまうこと。
- 「苦笑」は、心に苦々しい思いを持ちながら、仕方なく笑うこと。
以上、この記事は、みんなを「爆笑」させたいと思って放ったジョークは不発、なのに会議で真面目に発言したら、なぜか「失笑」を買い、「苦笑」するしかない日々を送っている私が書きました。