「天気」と「天候」と「気象」。
どれも雨風や気温、湿度、空の状態などをあらわす言葉なんだろうな、ということはわかりますが、違いはあるのでしょうか?
そこで、今回はこの3つの言葉の正しい意味と使い方を調べてみました。
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天気の意味・使い方
天気の意味は、気象庁のホームページによると「気温、湿度、風、雲量、視程、雨、雪、雷などの気象に関係する要素を総合した大気の状態」だそうです。
ちなみに、気象庁では天気をあらわす言葉を15種類に分けているそうですが、国際的には96種類が決められているそうです。
天気は比較的短期間の気象状態をさすようで、天気予報とは「予報発表時から明後日までの風、天気、気温、降水確率など予報」だそうです。
なお、ご存知のとおり晴天のことを「天気」ということもあります。
例:今日は天気が変わりやすようなので、洗濯物を外に出さない方が良さそうだ。
天候の意味・使い方
天候は、同じく気象庁のホームページによると「天気より時間的に長い概念として用いられ、5日から1か月程度の平均的な天気状態をさす」そうです。
なお、週間天気予報は7日間を予報対象期間としていますが、基本的に1日ごとの天気状態を予報しているので「天気」を用いるそうです。
ややこしいですね。
例:天候が安定しないと、苗の植え付けができない。
気象の意味・使い方
気象は「大気の状態・変化を物理現象としていう言葉」「雲、雨、風、虹など、大気中で起こる現象の総称」だそうです。
研究や学問に関する複合語として使われることが多く、その場合は「気象学」「気象衛星」という感じで使われます。
またちょっと例外的なのですが、気象庁が保有する情報を総称して「気象情報」と呼ぶことがあるそうです。
この場合は「気象(庁の)情報」ということなんでしょうね。
例:季節にともない、気象も変化する。
天気・天候・気象の違いは?
天気は短期間の気象変化、天候は比較的長期の気象変化、気象は大気現象の総称ということになります。
「天気<天候<<気象」というイメージですね。
まとめ
- 天気は数時間から数日間の気象状態
- 天候は5日~1カ月程度の平均的な天気状態
- 気象は大気中で起こるあらゆる現象の総称
混同して使いがちですが、短い期間の場合は「天気」、長い期間の場合は「天候」、期間は関係なく大気中の現象をさす場合には「気象」を使うようにしましょう。